限界を決めない 「弱虫ペダル」が思い出させてくれたこと

2020年12月26日

一日の終わりにしばしの贅沢として、Netflixを見ることがある。最近感動したのは、2016年版「弱虫ペダル」。渡辺航による少年漫画作品で、『週刊少年チャンピオン』に2008年から連載中である。単行本の累計発行部数は、2500万部を突破しているのだそう。その漫画が元になって、2016年にテレビドラマとして放映されていたもののようだ。
アニメオタクの主人公は、高校入学後「同級生とアニメの話が出来たらいいなあ」とアニメ研究会を立ち上げようとするが上手くいかない。そんな中、絶対入らないと思っていたスポーツの部活、そのひとつである自転車競技部に入ることになる。小学生の頃より、秋葉原に自転車で通い続けていたことが功を奏し、めきめきその能力が引き出されていく。体力や経験では劣っていた主人公だったが、過酷な練習を続けるひたむきで一生懸命な姿が、部員たちの心を動かしていく。最終的には1年生でありながらインターハイに出場し、発生する様々なアクシデントを皆で乗り越えながら、富士山の裾野を走るレースでチーム優勝をするという感動ドラマであった。
歯を食いしばりながら、時に大声を上げて自分に檄を飛ばしながら自転車を回す彼らを見ていて、ふと「自分はこんなにがむしゃらに生きてきただろうか」と考えてしまった。いつものネガティブ思考が湧いてきて、「あーあー、自分はこんなに一生懸命生きてこなかったなあ」と思った。しかし、数日かけて見ているうちに、思い出したのだ。
・中学1年生の時、兄と2人で茨木-神戸、そして新門司-福岡市まで自転車旅行をし、母の実家に行ったこと。
・中学~高校生の頃、「自分の限界を超えろ」と言われながら、和太鼓の稽古をしたこと。
・高校生の3年間、リハビリのために入部した水泳部で、ふらふらになるまで泳ぎ続けたこと。
・源光寺サマースクールで引率した子どもたちと、3度も富士山登山に挑戦し、無事に山頂まで登り切ったこと。
忘れていたけれど、これらの体験をこのテレビドラマが思い出させてくれた。そして、このような体験をさせてくれた様々な縁に、改めて感謝したいと思った。さらには、これからも限界を自分で決めてしまわないようにと思った。

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■絵本大好き住職が出来ること。
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として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
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などで、新たな出会いと学びが広がります。
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6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
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9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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