お寺にはたくさんのお名前がある 仏法相続への願い

2021年2月6日

永代供養。それは、亡くなった故人の永続的な追善供養を、遺族のかわりにお寺にお願いするもの。

そして、永代経懇志とは、その際の費用・供養料のこと。これを生前におさめておくと安心だ。

このように捉えている人々は、多い。

 

浄土真宗では、一人ひとりの供養にとどまらない、さらに大きな視点でとらえている。
そこで、私がいつもご門徒さんにお話ししていることを記してみたい。

そもそも、永代経とは、永代読経の略とされている。浄土真宗においての永代読経は、単なる00家先祖の追善供養とは捉えない。むしろ、永代にわたり(自分がいのち終わった後でも)、子々孫々が経典に出会い、仏法を聞き続けることの出来るようにとの先人の願いに重点を置いている。その先人の願いを形にするためには、寺院の伽藍などが永代に護持され、伝道・教化活動が継続的に実施される必要がある。その仏法相続のために、門信徒や地域の皆さまからお供えいただく懇志のことを永代経懇志と言ってきたのである。ご本尊(阿弥陀如来)からの、生前のお導きに対するお礼の気持ちも込められるため、お葬儀やご法事をご縁としてお供えいただくことが多い。
そして、その懇志は、お金に限るものではない。

源光寺では、いろんな方々のお名前を見つけることが出来る。それは、仏具や荘厳や法衣や備品などに記されている。それらを寄付してくださった方々のお名前である。そのお名前を目にする時、その方を偲ぶと共に、次世代への仏法相続という大いなる願いにも出会うことが出来るのである。

毎年12月~1月にわたって、親鸞聖人の御生涯をあらわした「親鸞聖人御絵伝」をおかけする。先日は、その裏書きに思わず目が止まった。私の知らない方々のお名前が記されていた。もうずいぶん昔にお亡くなさった方々だ。しかし、その方々が「御絵伝」を寄付してくださったお陰で、今改めて親鸞聖人の御生涯を偲ぶことが出来ている。このように、私が拝見し、耳に届き、手にさせていただけている仏法は、まさに多くの方々のおかげさまで相続されてきたのだった。改めて、感動を覚えた。

私たちも、必ずいのちを終えてゆく。しかし、私たちが遺した仏法に子々孫々が出会ってくれるのなら、私たちが生きた日々はそれだけでも大きな意味になるのだろう。

 

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
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2020「三好春樹さん公開講演会」前半

2020「三好春樹さん公開講演会」後半

仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第36章

仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』(青少年版 メッセージ動画つき)

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
はじめての浄土真宗 かけあい法話「ご法事の目的」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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