コイン精米機初体験 先人の苦労に思いを馳せる

2021年2月20日

一般の人は、スーパーなどでお米を買うだろう。食べるお米にこだわりがある人は、お米屋さんで買うだろう。お米作りをしている農家では、収穫後乾燥させた玄米を保冷庫に保有しておき、定期的に自分で精米をしている。かつて学んだ教科書では、水車の力を使ったり一升瓶の中に入れた玄米を棒で突くなどの精米方法が紹介されていた。時が経過した現代、農家の多い田舎では、所々にコイン精米機を目にすることが出来る。
今日は父が出かけていたため、母と一緒にお米の精米に行った。「お米を送って!」という子どもたちからのSOSに応えるためだ。私にとっては初体験なので、一つ一つの仕組みが面白い。無洗米・標準・七分づきとつき方が変えられるボタン、重たい米袋を上手に乗せられるような台、つき終わったお米を袋に入れやすくするためのペダルなど、様々な工夫がされている。30Kgのお米をつき終わるのに、3枚のコイン(=300円)が必要だった。
ところで、このコイン精米機は、いったいだれが考え出したのだろうか。最初の2枚の写真は、源光寺の30代のご門徒さんからいただいたものだ。家の大掃除をかねて片付けものをしていたら、これらの古い写真が出てきたそうだ。昨年のご法事に寄せていただいた時に、そのいくつかを見せていただいた。「これは、なんの写真なのですか」と尋ねてみると、「私のおじいちゃんが、このコイン精米機を中国地方に初めて導入したそうです」と聞かせて下さった。写真の数字から、1989年(今から約30年前)2月26日に撮影されたものとわかる。お孫さんにあたるその方は、「もう処分してください」と言っておられたが、私はその写真が気になってとっておいたのだ。
何事も、世間に広まるとあたりまえになってしまうが、初めて物事をつくったり導入する時には、きっと様々な困難や逆境があったはずだ。そして、そのかげのご苦労の上に、私たちは便利な生活を送ることが出来ているのだった。一枚の写真を通して、その時代背景やご本人のご苦労を思い浮かべることが出来た。三次市という中国山地の田舎だが、わずかずつでも時代を動かす人々がおられたことを覚えておきたいと思った。

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2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
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などで、新たな出会いと学びが広がります。
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8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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