「お坊さんなのに、なぜ髪の毛があるんですか?」

2021年3月30日

お寺の墓地の草取り中。今までは、咲き誇っているタンポポ(おそらくセイヨウタンポポ)をビーバーで刈り取ることしか頭になかったのだが、先日の共同清掃においでになっていた方の道具を見て、気づいた。「そうだ!花が咲くまで待たずに、今のうちに根から堀りおこしてしまえばいいのだ」あの日以来、毎日一時間ほど墓地にあがり、タンポポの掘り起こし作業が続いている。除草剤をまく方法もあるが、お金や環境のことを考えると、この掘り起こし作業の方がよいだろうと思っている。このように草取りをしながら、あるご門徒さんのお尋ねが思い出される。

ご門徒さん「お坊さんなのに、なぜ髪の毛があるんですか?」
私「髪の毛が気になったんですね」
ご門徒さん「あの一休さんは、髪がないですよね」
私「その昔から、髪の毛は煩悩の象徴だとされています。お坊さんになるために髪を剃るということは、煩悩を断ちきるということと同じ意味をさします。私たち浄土真宗でも、得度という僧侶になる儀式の前には一旦髪を剃ります。しかし、その後は、髪の毛における作法はありません。浄土真宗では、自分の力では、煩悩を断ちきることが出来ないという姿から目をそらさずに生きていくことが大切とされているのです」
ご門徒さん「へ~、そうなんですか」

私にとっては、草取りも髪の毛と同じである。
「どのいのちも尊いいのち」とお話しながら、桜は愛でるのに、墓地に拡がるセイヨウタンポポは掘り起こしてしまうのだから。
いつも、人間(=私)の都合で物事を捉え、いのちの選別をしてしまっている。この姿から目をそらさず(=葛藤を抱えながら)に生きることが大切だとされている。私は、そのように受け止めている。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
福間玄猷 × 夜な夜なZoomバル コラボ企画その1
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築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
かけあい法話「諸行無常ってどんな意味?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
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仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第44章

仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版)
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■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
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などで、新たな出会いと学びが広がります。
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6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
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8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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