身近な優しさに感動 セブンイレブンでの出来事

2022年7月9日

昨日、福山市に買い物と会議のために、出かけていました。会議の前に、父の傘寿のお祝いと、母の誕生日プレゼントを買いました。無事に買い物が終わったので、会議までの空き時間にコンビニに行き、アイスコーヒーを買いました。

いつもは、車の中で飲む珈琲は缶コーヒー(ブラック)と決めています。運転中にこぼしてしまわないためです。でも、昨日は、久しぶりの福山市で、知らず知らずテンションが上がっていたのでしょう。セブンカフェを注文したのです。購入後、店頭のマシーンでコーヒーを入れようとした時です。カップのラベルを外したところまではよかったのですが、中の突起に引っかかって、カップの氷が半分以上こぼれてしまいました。こんな失敗は生まれて初めてで、ちょっと動揺してしまいました。落ちた氷をカップに戻すのをためらって、数秒間考えました。そして、思い切って店員さんを呼ぶことにしました。
「すいませーん!カップの氷をこぼしてしまったのですが、どうしたらいいでしょうか?」
店員さんもしばらく考えていましたが、レジまで戻り、キッチンにあった三角コーナーを持ってきてくれました。
「すみません」
私はその三角コーナーに、落ちた氷を入れて、お礼をいました。
思わず心の中で、(あ~あ、氷が少なくなっちゃった。せっかくおいしいアイスコーヒーが飲めると思ったのに残念。この氷の量だと、ぬるいコーヒーになるんだろうな。仕方ない、入れてみよう)と思った時です。
先ほどの店員さんが、カップを指さし何か話しかけてくれています。どうやら、「カップを替えましょうか?」と言ってくれているようなのです。私もカップを指さし、
「これを替えてくださるんですか?本当にいいんですか?」
なんということでしょう!店員さんは、店内の冷凍庫から新しいセブンカフェのカップを取り出し、ラベルもとって、私に差し出してくれたのでした。
2度目は、無事にコーヒーを入れることが出来ました。あっという間のやりとりでしたし少し恥ずかしかったので、「有り難うございました」とそそくさとお店を出てしまいました。機転を利かせてくれた店員さんに、もっとしっかりお礼が言いたかったです。ちらっと店員さんの名札も見えましたが、はっきり覚えていません。確か、カタカナ2文字のお名前だったと思います。きっと外国から来られた店員さんでしょう。日本にいろんな期待を込めて来られ、一生懸命に働いていらっしゃるのでしょう。このささやかなやりとりは、安倍元総理が襲撃された速報を耳にした私がショックを抱えていた時でしたから、なおさらうれしく感じたのです。おかげで、いつも以上においしいコーヒーでした。

確か天満屋福山店のすぐそばのセブンイレブンだったと思います。優しい店員さん、そして、そのような優しい接客を指導されている店長さんにお礼を申しあげます。

「大変な時代になった!!」と大騒ぎをするのではなく、このような時だからこそ、私も身近な方々に、心を込めて接することを大切にしたいと思いました。

(写真は2回目を入れているところ)

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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