お父さま、知恵を貸してください!

2022年7月30日

まもなく8月になります。毎日暑いですね。
我が家は、昼すぎから差し込む西日で、玄関や部屋の室温が上がってしまいます。
少しでも節電になるようにと、昨日、よしずを立てました。ただ、風を受けると、倒れてしまうのが難点でした。そこで、脚立に上がり、雨樋受けとよしずを結束バンドで結びました。
しかし、角は脚立の高さが足らず、手が届きません。長いはしごも持ってきましたが、引っかかりが不安定で、昨日はあがることが出来ませんでした。

今朝になって、
私「お父さま知恵を貸してください!」
父「知恵はない!」
私「よしずの端が止められず、困っています」
父「はしごがあるじゃろうが」
私「はい、それでも手が届かないのです」

そこで、現場を実際に見てくださいました。
父「結束バンドじゃとどかんじゃろう。長い紐があればどうじゃ」
私「でも手が届きません」
父「まあ、上がってみんさい」
私「でも、落ちたらいけんから、はしごを押さえとってください」
父「落ちんように上がりゃええ」
禅問答のようなやりとり。
父ははしごを押さえることなく、見守るだけ。
仕方なしに一人で上がり、おっかなびっくりの私に、
父「もう一段上がれ」
おそるおそる上がり、よしずを紐で結わえることが出来ました。

最終的に、よしずの端を止めることが出来て、もう少々の風が吹いても倒れることはないでしょう。
(何もしていないようだけれど)そばで見守ってもらえるというのは、やっぱり安心でした。

そう言えば、小さい頃は、「お父さん、見て!!」「お母さん、そこで見ててね」といって声をかけていたような気がします。両親の温かなまなざしの先で、いろんな挑戦が出来ていたように思います。

「阿弥陀如来が、いつでも・どこでも・どんな時でも見守っているよ」と、お寺の法話会で長年聞いてきたことは、本当に心強いことだったんだと再確認しています。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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