「絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeチャンネル」をご視聴いただき、有り難うございます。
この動画は、2023年1月に源光寺でお勤めした御正忌法座の一コマで、本願寺派布教使・坂原英見先生(三次市東光坊ご住職)のご法話(昼席・後半)です。
https://www.youtube.com/watch?v=TUxD6he9uUo
御正忌法座とは、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人のご命日前後にお勤めになるご法座です。浄土真宗本願寺派本山である京都・西本願寺では、毎年1月9日~16日まで御正忌法要として賑やかにお勤めになります。
源光寺でお勤めした御正忌法座では、初めてお迎えしました坂原先生から、講題「若き親鸞聖人の言葉-生死出づべき道-を考えてみる」をいただきました。
坂原先生はご法話の中で、
阿弥陀如来のお慈悲について、「摂取不捨」とご紹介くださいました。
それは、阿弥陀如来のお立ち姿にも現されており、マムシに刺されそうなわが子を見るやいなや立ち上がって、わが子をつかみ取ってすくい上げる親の姿に例えてお話くださいました。
さらに、2014年に発生した、広島大規模土砂災害でのご門徒さんとのエピソードをお話しくださいました。作木町出身のご門徒さんを訪ねて、広島市の被災現場に向かわれた坂原先生。ようやくご門徒さんの無事を電話越しに確認して喜ばれたそうですが、その携帯電話を貸してくださった方は、ご自身の息子さんを土砂災害で亡くしておられたそうです。ご自身も辛いはずなのに、ご門徒さんの無事を大変喜んでくださったそうです。坂原先生は、我がことのように喜んでくださるその方のお姿に、阿弥陀さまのお慈悲を感じられたそうです。
後半には、懐かしい仏教讃歌「しんらんさま」も紹介してくださいました。
そよかぜわたる あさのまど はたらく手のひら あわせつつ
南無阿弥陀仏となえれば しんらんさまは にこやかに
わたしのとなりに いらっしゃる
そして、
私を常に護り続けてくださる十方の仏さまと共に生きさせていただき、
仏さまと一緒に、このいのちを終わらせていただく。
これが、親鸞さまの出会われた「生死出づべき道」でした。
と、ご法話を締めくくられました。
この法話視聴を通して、浄土真宗の教えがお葬儀・ご法事の単なる道具ではなく、苦悩を抱える人生の確かなよりどころとして受け止めていただけるものと思っています。いつでも・どこからでも・何度でもご視聴・お聴聞くださいね。さらに、若い世代にもご紹介ください。コロナ下でも法灯を絶やさない源光寺の取り組みを応援していただけると、うれしいです。
(法話配信にご協力頂いた坂原先生にも、心よりお礼を申しあげます)