武雄温泉に行ってきた! 実家の母と久々のドライブ

2023年5月18日

九州の親戚のご法事にあわせて、実家の母と一緒に佐賀県まで足を伸ばしました。
私が三次に入寺してからは、私はお寺、両親は福祉施設に関わってきたため、親子でゆっくり旅行に行くことは出来ませんでした。しかし、お互いに年を重ねますので、いつまで元気に出かけられるかもわかりません。親戚のご法事に今後一緒にお参りできるのも、数えるくらいかも知れません。その母が「ついでに武雄の温泉に行きたい」と言ったことがきっかけとなり、今回の小旅行となりました。

新しく迎えたアクシオで、福岡市内のお寺さまへ向かいました。約4時間半。そこで母と合流し、祖父の33回忌のご法事にお参りさせていただきました。親戚の皆さんと和やかにお斎を頂戴し、その足で武雄市へ向かったのでした。一見何の特徴もなさそうな一般道も、母にとっては懐かしい地名の数々だったようです。51歳の私が知らなかった、母の若い頃を垣間見た気がしました。

聞けば、母も幼少期にいろんな出来事があったそうです。
全てを記すことは出来ませんが、私からいえば母方の祖母は、佐賀のお寺から住職の後添えとして福岡市のお寺に嫁いで来て、母が生まれたそうです。その祖母が佐賀に帰る折りには、よく武雄温泉に連れて行ってもらったそうです。
母は、
「玄ちゃんに、温泉の楼門を見せてあげたい」
としきりに繰り返していました。
「温泉に楼門」とは全くイメージが出来なかったのですが、現地についてびっくり!!
(このことか!!)とその立派なたたずまいにびっくりしました。

武雄温泉は1300年の歴史を重ねており、楼門は国指定重要文化財に指定されているそうです。私が入った元湯は明治9年に建築され、現在使用されている温泉施設の建物としては日本最古のものだそうです。

建設当時の姿をこれまで維持するためにはきっと見えない様々なご苦労があっただろうと、湯船に浸かりながら先人の方々に思いを馳せていました。とても気持ちのいいお湯で、肌もしっとりしていました。一時間経って温泉を出てみると、まわりが暗くなっており、一瞬で(ジブリの映画・「千と千尋の神隠し」の湯宿みたいだ!)と思いました。これなら、幼い頃の母にとっては強烈な印象だっただろうと思いました。
その頃とは町の人通りは変わっていたようですが、変わらずにあった武雄温泉。
私にとっても、思い出深い小旅行となりました。

次の日にはさらに足を伸ばして、草場一寿さんのギャラリーへ訪れました。
その思い出は、また後日。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA