身の回りの「諸行無常」を書きだしてみよう

2023年9月8日

・田んぼの稲刈りが進んでいる
・蝉の声がツクツクホウシに変わった
・空や雲の様子が変わった
・朝夕の気温が少し低くなり、涼しくなった
・エアコンの使用時間が短くなった
・髪の毛が伸びた
・朝の交通指導で声をかけた子どもが以前よりしっかりとあいさつするようになっている
・もう、9月になっている
・長崎から駆けつけてくださったお寺さまのおかげで、ご門徒さんのご相談ごとに少し光が見えた
・浄土に往生させていただいた実父の思い出がよみがえった
・今日も、心臓のほか体の臓器がそれぞれに動いて、新陳代謝が進んでいる
・ご門徒さんのお宅でなったイチジクをもらった
・ピオーネの出荷受付が終わった
・ガソリン代が上がった
・とある女将さんとお話しをしていると、心がほっこりした
・仏さまのお花の水が減っている
・翌日に向けて、事務仕事が進んだ
・公用車のガソリンが減った

特に順番もなく書き連ねました。
あなたは、いくつ思い浮かびましたか?

「諸行無常」と聞くと『平家物語』の冒頭を思い出し、盛んなるものが衰えていくさまを思い浮かべる人が多いと思います。しかし、それは「諸行無常」の一面に過ぎません。
「この世の全ての出来事は移り変わっていくのだ」
だから、悲しい現実に投げやりになる必要はありません。
だから、手にしたものにいつまでもしがみついてはいけません。

自分やその周りの出来事、関わる人たちをよく観察することを大切にしたいですね。
さらに、観察し尽くした人(=仏さま)の言葉を通して、わが身やその周りの出来事をふり返ることも大切にしたいですね。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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