無事がなによりだけれど・・・AEDをレンタルしてみた

2023年9月7日

お寺は、子どもたちからご年配の方まで不特定多数の方々が集う場所です。
私が経験した中でも、2度ほど源光寺に救急車を要請したことがあります。
最初は、法話会の最中に気を失って倒れたお祖母ちゃま。
2度目は、私の住職継職法要当日。グレーチング(側溝の蓋)に足がはまり骨折をされた仏婦会員さん。

今年は、新型コロナがやや落ち着きましたので、お寺の活動も通常に戻りつつあります。さらに、例年にない高い気温の影響もあり、熱中症が気になっていました。また「体調不良の方を通りがかりの学生が助けた」などという新聞報道を目にした時は、学生さんの活躍にエールを送ると共に「いつどこでも起こりうることだ」と危機感を感じることが多くなっていました。

特にこの夏は、4年ぶりとなる盆踊りを復活することとしたため、暑い中での踊りや口説きで倒れる方が出るかも知れない・・・。様々な事態を想定しながら準備を進めました。その対策の一つがAEDのレンタルだったのです。これまでは
「いざという時には、コミュニティーセンターなど近隣の施設や企業に貸してもらえばいいから」
と、のんきに考えていたのですが、
営業時間外には借りにいけないこと。
そもそも、施設外への持ち出しは許可されていないこと。
借りてお寺に戻るまでには相当時間がかかってしまうこと。
これらの事実が判明したのでした。

理想的には、地域のコミュニティーセンターのように年間契約をしてAEDを常備することなのですが、何せ金額が大きいです。ですから、今回はお試しで一ヶ月間(8月のお盆~9月の法話会まで)のみのレンタルをしてみました。あと一週間で返却しますが、一ヶ月レンタルで税込み2万円を超える請求となっています。

幸いなことに、この間AEDを使用することはなく無事に過ごしているのですが、皆さんの安全と経費負担をどのように考えたらいいでしょうか?お寺などでAEDを常備されている方がおられましたら、具体的な実例などのアドバイスを頂ければ幸いです。(企業などからの営業はお断りします)

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA