
今日は、「匠の家」での今年初めての法話会だった。認知症の方々が入居されているグループホームで、開設以来2ヶ月に一度程度寄せていただいている。伺うと、既に皆さんが椅子に座り、お経の本も手元に置いて待っておられた。どなたかが、「あ、お寺さんが来られた。どこのお寺さんかね。このようなことはめったにないから、有り難いね。」とつぶやいておられた。皆さんのこれまでの仏縁の深さに、私までうれしくなった。
「正信念仏偈」を皆さんと一緒にお勤めし、ご法話、そして仏教讃歌「恩徳讃」で締めくくるのがいつもの流れ。今日のご法話のテーマは、「悲しみがきっかけとなる」とした。今年は、阪神淡路大震災30年であると同時に、太平洋戦争終戦80年という節目である。このような災害や戦争は避けたいものだ、と考える方がほとんどだ。しかし、一人ひとりの人生を丁寧に見つめていくと、災害や戦争における悲しみがきっかけで新しく生み出された「こと」や「もの」があることを知る。その実例の一つとして、水道の蛇口やアンパンマン誕生秘話を紹介した。
法話会が終わると、お茶をいただきながら職員さんと大震災当時にタイムスリップ。30年経つと、子どもだけでなくその親世代も知らない人が多くなっていること、だからこそ、体験した者が語り継ぐことが大切であること、などを分かち合うひとときとなった。
帰りかけに職員さんが、土嚢袋いっぱいに入った八朔をプレゼントしてくださった。ミカン狩りと称して、職員さんと入居者の皆さんが因島のミカン農家を訪れたそうだ。恒例行事になっており、今年は特に大収穫。今回は一般販売も予定されているようで、「源光寺さん、Facebookで宣伝してください」とご依頼を受けたので、ココに投稿します。お近くの方は、「匠の家」へ直接ご連絡ください。
■ご紹介:ケアホーム匠
広島県安芸高田市吉田町常友486
電話0826-47-1013