今日から9月ですね。続く暑さで心身にお疲れがたまっている時期かと思いますが、皆さまお元気でしょうか?

8月下旬のある日のことです。この日は、一日にして悲喜交々(ひきこもごも)を味わった日でした。
午前中に地域のDさんのお葬儀、夕方にはご門徒のOさんの命日のお参りに伺いました。
Dさんは、面倒見が良く地域のために生涯奔走された方でしたから、多くの方々が会葬されていました。葬儀後のお別れのひとときでは、Dさんが好きだった演歌が流れていました。Dさんの在りし日のご功績を偲び、お別れの悲しみを分かち合う場となっていました。同時に、その場は、単なる別れで終わりません。Dさんが生涯を通して伝えてくれたメッセージを聞くこと、さらにはDさんを仏さまと仕上げた阿弥陀如来の大いなる働きに出遇う、始まりともなるのです。老若男女の親戚縁者が参拝するたった一度の儀式ですから、前日のお通夜も含めて、住職としてはとても緊張を強いられる場となります。
一方で、夕方に伺ったOさんのお宅では、喜びあふれるお参りとなりました。なんと、生まれて2ヶ月の赤ちゃんを抱いて、お孫さん夫婦も参ってくれました。このお孫さんは、かつて源光寺の子ども会やサマースクールにも通ってくれていました。あれから20年近くが経ちました。子ども会での無邪気な笑顔、進学・就職の報告、結婚という人生の節目、そして今、ご自身の子どもの誕生。思えば、Oさんのお宅との初めてのご縁は、Oさんのご主人(=お孫さんのおじいちゃま)のお葬儀でした。お葬式をお勤めしたご縁がその後も途切れず、毎年のようにご命日のお参りを重ねさせていただけたことで、ご家族の歩みに度々立ち会うことが出来ました。だからこそ、私にとっても、この日の喜びはひとしおなのです。
「人生悲しいことばかりではない」
「様々な縁によって生かされ、支えられている」
まさに、「諸行無常」という真理に、深くうなずかされた一日でした。
これからも、お葬儀・ご法事という悲しみの場だけでなく、人生の喜びにも立ち会うことが出来る僧侶・住職でありたいです。そして、新しいいのちとそのご夫婦をこれからも応援していきます。
最近、あなたが「諸行無常」を強く感じた出来事は、どんなことですか?