亡くなったことを受け止められなくても、大丈夫

2019年11月1日

 ご門徒さんへの月参りでは、1件およそ1時間と考えて予定をたてる。
月参りでは、お経を一緒にお勤めするだけでなく、ご法話をしたあと、
その時々の近況をお聞きしご相談事もお受けする。
1時間はあっという間に過ぎてしまう。ご家族の葬儀直後や込み入った相談になると、
2時間以上というお宅もある。
ご相談事を受ける中で、私自身も様々な人生勉強をさせていただいている。
その相談内容は、人生・子育て・孫育て・人間関係・就労・仏事など多岐にわたる。
もちろん傾聴を基本とするが、場合に応じて情報提供や専門機関の紹介、
ささやかなアドバイスをさせていただくこともある。
よく聞くお話の中には、「死を受け止められない」「まだ死んだとは思っていないのです」というものもある。
遺族支援の専門家の中には、「まず現実を受け止めること」を重視する方もあるようだが、
私はあまりこだわっていない。
「まだそばにいるような気がする」「声が聞こえる」「フッと帰ってきそうな気がする」
「気配を感じる」「私を見てくれているように思う」
これらの声は、亡き方との何らかの関わりを感じている正直な表現だと受け止めている。
つまり、遺された私は一人ぼっちなのではないということ。
このつぶやきの中に、「亡き方との関わりの中で、いま自分が生きているのだ」
という何らかの安心感を伺うことが出来る。
むしろ、亡き方とのことをいつでも思い出しながら生きていけるようにと、
亡き方を思い出すことのできる場所や機会を日常生活のいろんなところに
整えていたのではないかと思うほどである。
その例がお仏壇であり、お墓であり、写真である。
ご門徒さんは、そのお仏壇やお墓や写真に向かって、日常の報告をし
涙を流し、愚痴をこぼしているのだ。
その積み重ねが、知らず知らずに遺された方をしっかりと支える営みになっていると思っている。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 YouTube動画:NO.3 2019県北ヨガ祭りでのご法話:https://www.youtube.com/watch?v=SLcthtRq7d0&t=132s
ツイッター「絵本大好き住職」もはじめました!:https://twitter.com/O6cSe07JuBNGAih

■絵本のお坊さんが出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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