涙や笑いの在家報恩講 再会も励みに

2019年11月3日

「(涙を流しながら)今日の紙芝居を聞いて、先日亡くなった同級生でもある従兄弟のことを
思い出しました。その悲しみを親にも言えずずっと抱えていましたが、
従兄弟も一生懸命に生きてきたのだと思い直すことができて、
やっと心が落ち着きました。本当にありがとございました。」
「(関西から実家に帰ってきましたが、)今日はようやく念願の紙芝居を読んでもらって、
うれしかったです。いつも(仕事で)子どもたちに読むことはありますが、
読んでもらうのは初めてでした。言葉だけで聞くより、絵があるとわかりやすいし、
思い出しやすいですね。」
「玄猷さんは読むのが上手ですね。お話も紙芝居ならスッと心に入ってきますね。」
「素晴らしい紙芝居ですね。」
「慈悲という言葉ですが、玄猷さんに言っているイメージと私のとらえているイメージは
多分違うのだと思います。」
「現実には、なかなか紙芝居のようにはできませんね。」
「子どもたちにもそのまま伝わるお話だと思います。出来る出来ないは別にして、
女の子のように接していきたいと思いました。」
 
 広島県北では、在家報恩講参りが始まっている。報恩講をわかりやすく言うと、
浄土真宗を開かれた親鸞さまを偲ぶご法事のこと。
それぞれのお宅でご先祖のご法事をお勤めなさるのに加えて、
浄土真宗では親鸞さまのご法事を全国の門信徒がそれぞれのお宅で、
また地域・お寺で毎年お勤めすることになっている。700年以上受け継がれている伝統である。
仏教・浄土真宗を単なる葬儀の道具(=葬式仏教)にしてしまうのではなく、
生きる支え・より所として子や孫に直接手渡していただく意味からも、
若い世代をぜひお誘いいただくようにご案内をしている。 
 それぞれの家でいろんな事情のある中、「報恩講だから」と、
実家に若い世代が帰ってきて一緒にお参りくださるケースがいくつも見られる。
お誘いくださる親世代もすごいし、そのお誘いに応えてくださる若い世代も素晴らしい。
「わざわざ帰ってきたが、参って良かった」と思ってもらい、
少しでも思い出深い仏縁となるよう毎年試行錯誤を重ねている。
 
 今年のご法話のテーマは、「すでに私に届いている阿弥陀仏のお慈悲」。
花岡大学先生原作『アマリリスのような女の子』をオリジナルの紙芝居に仕立て、
ご法話に組み込んだ。自己満足で終わらないために、ご法話の後は率直な感想を聞かせて頂き、
日々軌道修正を加えている。上記はその感想の一部である。
ご門徒さん、そして若い世代との年に1度の再会はとてもうれしく、
私自身も大いに励みとなっている報恩講である。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
ツイッター「絵本大好き住職」もはじめました!:https://twitter.com/O6cSe07JuBNGAih
 YouTube動画:NO.3 2019県北ヨガ祭りでのご法話:https://www.youtube.com/watch?v=SLcthtRq7d0&t=132s

■絵本のお坊さんが出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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