・冒頭は、60代の男性の声である。源光寺のためにとても献身的に動いてくださる方の言葉である。
それは、私を含めた男子の飲み会でのつぶやきだった。
酔った勢いとわかりながらも、私はその言葉に「そうですね」と素直にうなずくことはできなかった。
反論もできずに、その場は終わった。あれからもう10日が経っている。
・昨日のブログで紹介した70代のご門徒さん。お宅へお参りに寄せていただき、お茶をご一緒している時、
「お寺さん、この本も紹介しますよ」と教えてくださった本がある。
このお二人は、互いの面識はない。しかし、そこには不思議な共通点がある。
『サピエンス全史』を読んでいたという点だ。
『サピエンス全史』では、宗教も貨幣・国家とおなじ、人間が作り出したフィクションだとしている。
実際にお二人から「宗教もフィクションだったんですね」
「ずいぶん先では、なくなってしまうかもしれませんよ」という言葉が私に投げかけられたのだ。
世界のあらゆる情報が、簡単に入手できる時代になった。とても、便利な時代である。
その功罪両方の影響をうけながら、私たちは生きていくことになる。
その昔、僧侶は勉学に励むことが許された立場であった。
だからこそ、その学びを人々に伝え、教えるという役割も与えられていた。
その伝え方は、一方通行でも十分役に立っていた。
それに対して、現代は、それぞれが専門分野を突き詰めて学べる時代になった。
だからこそ、これまでの一方通行ではなく、互いにそれぞれの学びを聞き、教わる事がより重要になってくる。
自分の学びと相手の学びを融合させて、さらに新しい境地を創造していく。
それぞれの価値観が多様化しているわけだから、手間のかかる作業ではあるが、そこにこそAIではない生身の人間が生きる意味があるのだろう。
さあ、全世界1200万部大ベストセラー『サピエンス全史』からの問い
「宗教もフィクションだったんですね」に、私たちはどう応えていけばよいのだろう。
皆様からのアイデアも、是非お聞きしたいです。
■ご紹介
『サピエンス全史』上・下 ユヴァル・ノア・ハラリ/著 柴田裕之/訳 河出書房新書/発行
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309226712/
BS1スペシャル▽“衝撃の書”が語る人類の未来~サピエンス全史/ホモ・デウス
https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-12-27&ch=11&eid=09272&f=2443
■絵本のお坊さん問い合わせ先
名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
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源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
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絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』電子書籍版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)
花岡大学/作 福間玄猷/脚色・読み語り・ご法話 山崎由莉子/絵
(2月1日AmazonKindleでの一般販売スタート。購入後の閲覧には、無料のKindleアプリが必要です)
■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。