ほってはおけない!

2020年3月1日

「母が亡くなって、あっ、ここにも!とあちらこちらのお寺に目が行くようになりました」
同世代のご門徒さんの言葉だ。
この言葉には、人間の認識についての深い意味が隠れていると思った。

1.お寺に目が行くようになった
2.お寺があった。
3.お寺が建てられた。

この1~3を客観的な時間軸に組み替えてみてほしい。

3.お寺が建てられた。
本当は、これが先頭に来るだろう。

つまり、私たちは、現実のものをすべて認識できていないということ。
自分の興味・関心のあるものだけを選別して認識している。
それは、私たちに多くの見落としがあるということ。

何百年も前に建てられ、大切に相続されてきた各地の寺院。
しかし、一般の方々にとっては、通常の生活の中ではほとんど接点がなく、必要性を感じることも少ない。
それは、存在を感じないということと同じようである。
その中で、お母さんの死を通して、僧侶に出会い、お経を唱え、
仏さまの教えを身近に感じるように変化が生まれてきたのだ。視野が広がったとも言えるだろう。
だから、「お寺に目が行くようになった」のだ。

心理学のあるセミナーの中で
「人間は自分の見たいように世の中を見て、聞きたいように聞くものだ」
と教わった。その言葉から
人間は、事実を事実として見ることができてない。
自分の都合、色眼鏡を通してしか見たり聞いたりができない。
という、人間の認識の偏りや限界を教えてもらった。

だからこそ、自分以外の人の見たり・聞いたりに触れて、自分の認識の偏りや限界を常に軌道修正する必要があるのだと気づいた。
私たちが生きているうちに、仏さまの教えを聞く(=聴聞)必要性もここにある。

そうそう!
「新型コロナで大変だ!」とバタバタしている私たちだが、丁寧に世の中を見てみると、このような素晴らしい取り組みに出会った。

これらの取り組みを発願した人。
これらの取り組みに共鳴した人。
これらの取り組みを運営する人。
これらの取り組みを利用する人。
これらの取り組みをヒントに、新たな取り組みを始める人。
これらの取り組みを支える人。
これらの取り組みを紹介する人。

「ほってはおけない」
「無関心ではいられない」
「自分さえよければなんて、悲しい」
「一緒に支え合って生きたい」
温かな人々の願いによって、すでに、いろんな動きが始まっていた。

人生って不思議なものだ。
さあ、明日も、生きてみよう!

■ご紹介:新型コロナ感染症による学校休業対策『学びを止めない未来の教室』
https://www.learning-innovation.go.jp/covid_19/?fbclid=IwAR3FsXLqtJvCmkldMOt0KYflCN42bewTltyuGFkJUZqHztI-MFEQL1Qqu80

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:info@genkouji.com
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
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 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
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■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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