喜多川泰先生の講演会で「四無量心」のお話しが

2020年8月2日


「こはる庵」の木村先生からその本を紹介されたことで大ファンとなった喜多川泰先生の講演会が、福山で開催された。
今回は、新型コロナ対応としてZOOMでの参加も可能となった。

 喜多川先生は、「今私たちは新型コロナ騒動という大きな逆境に遭遇しているが、この逆境は苦しいことばかりではない。
逆境とは、人間を強くし、優しくし、寄り添いを生み、新しく学ぶきっかけにもなり得る」と語り始めた。
「温故知新」という言葉を紹介しながら、「私たちは過去から学ばなければならない」そして「伝えなければならない」と何度も繰り返した。
シェイクスピアはペストが大流行した時代に生きた人であり、その時の出来事が創作活動にも影響を与えたこと。
日本においても明治時代にはコレラが広がったこと、古くは奈良時代に天然痘が流行ったこと。
その当時の人々の不安に対して、聖武天皇が東大寺の大仏建立を発願したことなど、日本や世界の感染症の歴史を振り返った。
新型コロナに対して、私たちは「早くワクチンができたら」と願っているが、
人生の大部分は実は自分でコントロールできないことの連続であるとも言われた。
では、運命をただ受け入れるしかないのかという(私の心の中の)問いに対して、
「自分の意思で変えられるところを変えていこう」と言葉を続けた。
今日1日の積み重ねが私の未来をつくるのだから、過去に囚われ未来を心配するばかりだと、今日の幸せを感じることができない。
様々な情報が溢れることでかえって心配や不安が高まってしまっている現状に対し、一日中情報に触れることをやめ、
週に2時間以上は自然に触れる体験の大切さも教えてくださった。
 
 今回の講演で、喜多川先生がいくつかの仏教語を紹介してくださったことがとても新鮮だった。
「この災害は心の問題だ」と指摘され、自分の心をどのように整えていくのかという点において「四無量心」という言葉を紹介された。
「四無量心」を細かく説明すると、慈・悲・喜・捨になるが、全ての他者の幸せを願い、苦を取り除いてあげたいと思い、悲しみを共にすること。
そして、自分のエゴを捨てること、と教えているものだ。つい、自分のことばかりを考えがちな私たちだけれど、
この「四無量心」を(完全に実現出来ないとしても)いつも思うことで、心穏やかな日々を送りやすくなると言われた。
さらに「諸行無常」については、「単に栄枯盛衰だけを示したものではなく、今の苦しみは永遠のものではないと教えている」とも解説してくださった。

 私が喜多川先生の講演を聞くのは、初めてだ。これまでも各地で講演会が開催されていたが、
多くの場合は土日開催が基本であるため、お寺の法務を任されている私が直接参加することはできなかったのだ。
しかし、今回は新型コロナ対応ZOOM参加が可能になったことで、直接会場に行くことが出来なくても、
インターネットを介して先生の表情を見ながらお話を聞かせていただくことが出来た。
つまり、この新型コロナが、喜多川先生のお話を聞かせてもらえるきっかけを与えてくれたとも言えるのだ。
だから、苦しみは出会いを生み、助け合いを生み、幸せを感じるきっかけをくれるのだという講演の締めくくりにも、
大いにうなずかされたのである。1時間半を超えるノンストップの講演の余韻に浸りながら、これを書いている。

■ご紹介:『手紙屋』喜多川泰/著 Discover 21, Inc./発行
https://d21.co.jp/book/detail/978-4-88759-570-5

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第10章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)

「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
  などで、新たな出会いと学びが広がります。
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6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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