積み重ねてきたことは、いずれ違う形で実を結ぶ

2020年8月3日

「3ヶ月前に習い始めたわりに、よく音が鳴っていますね」
「リズムも大体とれていますね」
「低い音はなかなか音が出ない生徒さんも多いのですが、良く出ていると思います」
大人になっても、褒めてもらうと嬉しいものである。新型コロナ騒動がきっかけで4月末から始めた、
クロマチックハーモニカのオンラインレッスンでの一コマである。
Skypeでつなぐ相手は、大阪在住の徳永有生(ゆう)先生である。
 
 私は元来苦手意識が強く、自信を持って「これが出来ます」と言えることはほとんどない。
しいて言うなら、絵本の読み聞かせ(読み語り)だけだろうか。出来ないことの多い私は、自分に自信を持つことが難しかった。

 月2回のレッスンは4ヶ月目に入る。ときおり鼻歌でも歌えるようになっていたが、練習曲もだんだん難しくなってきた。
しかし、冒頭のように先生に褒めてもらうと嬉しくなり、また次のレッスンが楽しみになる。
特別なことはしてこなかったが、これまでを振り返ってみると、
「高校時代は水泳部でほぼ毎日泳いでいたこと」
「お坊さんになってから、ほぼ毎日大きな声でお経をあげていること」などで、
「肺活量が多くなっていたこと」「喉を開いて声が出せるようになっていること」に気づいた。
小さな頃から母の歌う童謡や仏教讃歌を聞いて育ったため「知らないうちに音楽が好きになっていたこと」に気づいた。
また、中学生から大学生まで、和太鼓演奏や指導に関わっていた経験などから「リズム感がついていたこと」に気づいた。
これらが、知らないうちにハーモニカ習得にプラスに働いていたのかもしれない。
お経を唱えること、歌を歌うこと、和太鼓を演奏すること、これら一つひとつを別々に考えたならばどれ一つも大成はしていない。
だから、自分の自信には全くつながっていなかったのだが、クロマチックハーモニカを習い始めたことで、
今まで気づかずに積み重ねてきたささやかな経験の全てが、今生かされていることに気づき、大いに驚いた。そして、少しうれしかった。
 
 しかも、習い始めたきっかけが新型コロナ騒動という巡り合わせにも、不思議な気持ちである。
もし、新型コロナ騒動が起こらなければ、私がクロマチックハーモニカを習うことはなかったし、
今までの和太鼓や合唱や読経の積み重ねが生きてくる体験もできなかっただろう。
当初とは意図しないところで物事が進み、意図しない形で実を結ぶのだ。
人生とは、つくづく不思議なものだと実感している。
貴方の中にも、きっと隠れた才能があるだろう。
思いがけない形で、きっと実を結ぶ日が来るだろう。
どうぞ、お楽しみに。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
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■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
  として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
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  などで、新たな出会いと学びが広がります。
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8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
  わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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