「仏教ってなに?」チコちゃんを超える小学5年生の質問

2020年12月4日

93歳のひいおばあちゃんのお葬儀に参った小学5年生。臨終勤行の時から、何かそわそわ。私と家族の打ち合わせを聞きながら、何かお母さんにこそこそ話。「静かにしなさい!」と彼をなだめるお母さん。仕方がない。今朝、突然の別れに直面し、動揺を隠せないお母さん。その上、親戚への連絡やお通夜・お葬儀の段取りなど考えることがいっぱいで、十分子どもとやりとりする時間はない。
そこで、私が助け船。
私「何年生ですか」
C君「5年生です」
私「お名前を聞いてもいいですか」
C君「直木(仮名)です」
私「では、直木君に少しお話があります。今、お母さんたちとお話をしていたんだけど、直木君もいろいろ気になることがあったと思います。本当なら、お母さんたちもゆっくり聞いてあげたいと思っているんだけど、急なことでしかも今晩のお通夜などのことがあって、バタバタしているよね。でも、だからといって、直木君はただ黙っていたらいいということではありません。直木君が気になっていることは、実はとても大切なことを含んでいると思います。今から会館の人に、メモ紙と筆記用具を持って来てもらいます。今日から明日の2日間で、直木君が気になることがあったら、全部書き出しておいてください。明日、初七日の時に私が見せてもらおうと思います。そして、全部は答えられないかもしれませんが、いくつかを答えることが出来たらいいなあと思っています」

さて、その晩のお通夜と翌日の葬儀が終わり、収骨後の還骨・初七日法要。
三奉請・表白・正信念仏偈・白骨の章・絵本の読み語りを済ませ、直木君から預かった質問は以下の通り。(きっと言葉にならないだけで、これ以外にも気になることはあっただろう)

「仏教とは何か」
「宗派とは」
「生きとる時にくさらないのはなぜ」
「お経の意味は?」

どれも直球の質問に、びっくりすると同時に気合いが入った。
私「直木君、大切な質問を書いてくれて有り難う。この4つの質問に丁寧に答えるなら、一日あっても足りません。お坊さんも、仏教を大学で本格的に学び始めましたが、今でも仏教って何?と考え続けています。仏教は、それだけ深くて広いものです。だから、このお参りの時間に十分な説明をすることは出来ません。でも、その中であえて一言でお伝えするとしたら」
「仏教とは、お通夜・お葬儀を通して出会う、人生の道しるべ」です。(以下略)

会館からの帰り際、直木君とグータッチ。
私「また、お会いしましょう」
C君「(しっかりとみつめて)ありがとうございました!」

さあ、次に直木君に会えるのはいつだろう?

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
2020源光寺お盆の法座 https://www.youtube.com/watch?v=h6N7gFrm0wI&t=2549s
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第26章

2020「三好春樹さん公開講演会」前半

2020「三好春樹さん公開講演会」後半

仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』(青少年版 メッセージ動画つき)

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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