「死んだ人はどこに行くのですか?」小学3年生が子ども科学電話相談で

2021年1月5日

お寺には、案外窓ガラスが多い。年内に出来なかった窓掃除をしながら、NHKラジオのらじる☆らじるの聞き逃し番組から「冬休み子ども科学電話相談」を聞いた。12月29日放送分の相談の中に、東京の小学3年生ゆうま君からこんな相談があった。
「死んだ人はどこに行くのですか?」
直球の相談に、窓掃除の手が一瞬止まった。あなたは「小学3年生なのに」と思うだろうか、それとも・・・。

ゆうま君は、新型コロナウイルスに感染して亡くなられた志村けんのニュースがきっかけで、この相談をしているようだ。
回答者の一人である大日向雅美先生(恵泉女学園大学学長)は、「今、コロナということがきっかけで、死ぬということを子どもたちもいろいろと考えているんですね」と前置きした上で、ゆうま君と言葉を交わしていく。大日向先生の回答の中で、私がくみ取った要点は2つ。
1.私たちは生まれてきた以上、誰でもいつか死んでしまう。死からは逃れられないの。 死んだらどうなるのかと考えたら、だれでも怖いし不安だよね。本当のところは、私もわからないの。でも、わからないけど人間はいろいろ考えてきたのよ。それが、宗教の始まりとも言われているわ。ただ、死後はこうなると決めてるんじゃなくて、むしろ今生きている時のことが死後の世界につながると考えたようよ。だから、一生懸命生きようとか、人のためになることをしようと、生きてきたのではないかしら。
2.ゆうま君が志村けんさんのことを覚えているということは、志村けんさんはゆうま君の心の中で生きているということ。これからも、思い続けてね。

私も先日お勤めしたお通夜・お葬儀で、40代のおばさんを亡くした小学4年生と中学1年生の兄弟が参列していた。この兄弟も、ゆうま君と同じような問いを持つかもしれない。その問いがうかんだ時、安心してたずねてもらえるような私でありたいと思った。同時に、私ならこの兄弟に、どのような声かけが出来るだろうかと考えた。数ある窓掃除も、いつの間にか終わってしまった。

■ご紹介:NHKラジオ第1 子ども科学電話相談 毎週日曜午前10時5分から
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=2039_00

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
【はじめての浄土真宗】小学生家族とのかけあい法話「なぜ働くの?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
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仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第31章

2020「三好春樹さん公開講演会」前半

2020「三好春樹さん公開講演会」後半

仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』(青少年版 メッセージ動画つき)

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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