トイレに立ち寄って 思い出した

2021年1月17日

お寺さまでのご法話を済ませ、帰りがけに「江の川カヌー公園さくぎ」に立ち寄った。さすがにこの寒さでは、カヌーを楽しむ人はいないだろう。私は、公衆トイレを借りた。すっきりして帰ろうとした時、数年前の夏の出来事がよみがえった。ここは、東日本大震災の原子力発電所事故で被害を受けた方々をお迎えして開催した「保養と交流のつどい」のメイン会場だった。

私は当時、組織の依頼を受けて、そのつどいの事務局を数年ほど担当したことがあった。毎年夏休みに開催した2泊3日のつどいは、奥田元宋・小由女美術館や三次ワイナリー・みよし風土記の丘などの見学、地元でのホームステイ、そば打ち体験や戦没者並びに震災犠牲者追悼法要、解散前夜のキャンプファイヤなど、大変盛りだくさんの内容。中でも、ここでのカヌー体験や水遊びは、はるばる福島からおいでになった皆さんが「自然の中で、何の心配もなく遊び回れることがうれしい」とつぶやくなど、大変思い出深い場所になったようだ。あの震災における被害の大きさと被災地の方々の苦労を思うと、私たちに出来る事は本当にわずかしかない。ただその中で、「心を寄せてくれた人がいた」「三次でのつどいは楽しかった」という思い出が、生きる力につながってくださるならうれしい。そう思いながら、ささやかなお手伝いに奔走したことを思いだした。
振り返れば、事務局としての働きが足らず、多くの方々にご負担やご迷惑をおかけした結果となった。「保養と交流のつどい」だけでなく、支援物資を積んで東北の被災地へ先輩方と走ったことが何度もあったが、事務局を退いてからは、その支援も出来ずにいる。どこまでも中途半端な我が身に忸怩たる思いを抱えながら、今日、阪神・淡路大震災26年目を迎えた。

「保養と交流のつどい」においでくださった方々や三次でお世話になった方々を思い、阪神・淡路大震災当時をふり返り、新型コロナ騒動の渦中にある自らをも重ねながら、再び帰路のハンドルを握った。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
【はじめての浄土真宗】小学生家族とのかけあい法話「なぜ働くの?」

樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
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仏教書朗読 『あなたがあなたになる48章』第33章

2020「三好春樹さん公開講演会」前半

2020「三好春樹さん公開講演会」後半

仏教説話紙芝居『だいじょうぶだよ へいきだよ』(青少年版 メッセージ動画つき)

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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