ご門徒さん・お檀家さんの安否確認は?

2021年8月18日

今年は、本当に雨の多い夏だ。特に、「令和3年7月1日からの大雨被害」が今だ続いており、亡くなられた方々をはじめ、家屋や農業被害などが全国各地で報告されている。こちら三次市でも、8月12日からの豪雨でいくつもの被害が発生した。全国ニュースで取り上げられるほどで、ご門徒(=お檀家)さんの中には、家屋の浸水被害に遭われた方もおられる。
地方寺院のとりまとめである「組」という組織からも、被害状況を報告するようにとFAXが入っている。このFAXは、大きな災害が起こる度に送信されるものだ。そこで、寺院をお預かりされる皆さまにお尋ねしたい。「ご門徒さん・お檀家さんの安否や被害の確認は、どのようにされておられますか?」
①お預かりするすべてのご門徒さん・お檀家さんに安否伺いの文書を郵送し、被害や困り事・ボランティア希望についてお電話をいただくようにする。
②被害が予想されるお宅に当たりを付けて、こちらからお電話をしお尋ねする。
③ホームページ・Facebookなどのインターネットを利用して、お伺いを発信する。
④ご門徒さん・お檀家さんから連絡があるまで待つ。
⑤特に何もしない。

実は、災害発生時の安否確認だけでなく、ボランティア活動についても長年頭を悩ませてきた。私たちが気づかないところで、誰に頼ることも出来ず不自由や難儀を抱える方々がおられたのではないだろうか。行政の様々な施策やサービスもあるが、これらは本人が申請して初めてそれらを利用できるものだから、必要な方全てに届いているわけではない。地元にいる者として、何かお役に立てることはないだろうか。このようなことを一人で思い巡らすことが多かった。
災害ボランティアについては、現地の方々のニーズが最優先されるべきであり、こちらの思い込みや押しつけはいけない。支援物資は必要な品物が日々変わるし、貯蔵・仕分けに場所や人的負担がかかる。義援金と言っても、すぐに現地の皆様に届くわけではない。自衛隊や消防などの専門職がすべての復旧を担うことは出来ない。だから、きめ細やかで継続的な支援については、企業や個人のボランティアが大きな力となり得る。ただ、私自身は体力や能力にあまり自信がない。ある程度継続して活動できる金銭的・時間的余裕や家族の協力が必要である。現地の情報収集、一緒に活動してくださる皆さまへの声かけ、必要な道具の調達など細々とした段取りが大切である。ただこれらすべてを一人でこなすことは、現実には難しい。更に、この度は、新型コロナ騒動の渦中であることが更なる影響を与えている。そんな理由を並べて、何も出来ない自分にも腹が立っている。

本当は、もっと身近な方々の「困った!」「力を貸して!」が直接届き、必要としている人に迅速に・適確に・継続的に支援が出来たらと願っているが、ご門徒さんとそのような関係性を結べていない自分自身に、大変もどかしい思いをしている。今回の豪雨被害について、私はいったい何が出来るだろうか?

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
2021源光寺お盆の法座-編集途中 https://www.youtube.com/watch?v=lGVbdy0cCmA
仏教説話『だいじょうぶだよ へいきだよ』(英語版) https://www.youtube.com/watch?v=oaltcYtm0lE
『みちしるべ 八正道シリーズ 正語 正しいことば』
和顔愛語 https://www.youtube.com/watch?v=97s50jH8Rlw
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA