「カメラのレンズのように覩る」 考え悩む前に出来ること 

2021年9月22日

最近、私の心身に、ささやかな変化が生まれている。一人で考え悩むのではなく、いろんな人を(オンラインも含めて)訪ねてみよう、聞いてみよう、教えてもらおう。そして、好き嫌いや善悪を挟むのではなく、まずはそのままを受け止めてみようと思えるようになってきた。それは、人との関係だけではなく、日常の何気ない一コマについても同じである。

元々自分に自信が持てず、行動することが苦手だった私は、長い間「石橋を叩いて叩いてようやく渡る」性格だった。さらに、「幸せとは何か?」「生きるとは何か?」「なぜ、世の中は理不尽なのか?」「なぜ、戦争は続くのか」・・・。こんなことを考え悩む時間が長かった。そんな自分に酔っていたのも事実である。同時に、「どうせ自分は」と卑下したり、世間を斜めから眺める性格に嫌気がさすことも多かった。

そもそも偏った自分中心の見方であるなら、どれだけ考えたとしてもそこからはゆがんだ考えや行動しか生まれない。数年前から、SNSを投稿をするための素材集めとして写真を撮り始めた私。ある時「ああ、このカメラのレンズのように、まず出来事のそのままを受け止めたらいいのだ」と、気づいた。それは、「好き嫌いや善悪などという「色」(=価値観・分別)を、レンズに条件反射的に付けてしまっていた」自分への気づきでもあった。

お彼岸のお墓参りでは、隣家の林に咲く彼岸花がとてもきれいだった。思わず、写真に撮った。 昨日は、母が作ってくれた「栗の渋皮煮」を食べた。毎年いただくこの味だ。美味しかった。今日は、ご門徒さんが、新米をお供え下さった。長雨が続いた今年は、さぞご苦労が多かっただろう。人間社会は、新型コロナ騒動の影響を受けて世紀の激動のただ中だが、自然はほぼ例年と同じような営み(細部にあっては様々な変化があるが)を見せてくれて、私たちにその恩恵を与えてくれている。これこそが、本当はすごいことであり、有り難いことだったのだ。日常生活において、ささいな喜びや嬉しさを感じることが増えてきた私である。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
かけあい法話「お盆の法座その後」 https://www.youtube.com/watch?v=4dHXlhDJ9ZU
『みちしるべ 八正道シリーズ 正念 正しい念い』
袖振り合うも他生の縁 https://www.youtube.com/watch?v=pCxPH6oW_48
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
【はじめての浄土真宗】「正信念仏偈」現代語訳を聞くhttps://www.youtube.com/watch?v=XHidnswZxQM
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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