6年生へのはなむけ「どんな苦しみや悲しみからも学べる人生を」

2022年3月10日


お尋ねします。
「あなたは明日、小学校6年生の読み聞かせ当番があたっています。読み聞かせは今年度最後であり、卒業式を間近に迎える子どもたちです。あなたは、彼らにどんな絵本を読みますか?」

さて、私はどのような絵本を読みましょうか?当番前日は、いつも頭を悩ませます。絵本を選ぶ時、季節や子どもたちの学年・行事などをヒントにすることが多いですね。さらに、読み手の個性や価値観が自ずと反映されることもありますね。2週間前に5年生を担当した時は、「ロシアとウクライナの戦争」に触れたうえで『少年の木』を読みました。
明日はちょうど3月11日。東日本大震災11年目を迎える大切な日です。ですから、絵本も震災関連のものを複数選びました。

苦しいことや悲しいことに出会いたくないと思うのは、子どもだけでない、大人も抱く正直な感情です。その子どもたちに、絵本を通して東日本大震災を思い出させることになるのです。「こわい」「悲しい」「苦しい」「つらい」・・・。きっと様々な感情がわき上がるでしょう。目を閉じ、耳をふせぎたくなる子どもたちもいるでしょう。涙がにじむ子どもも・・・。

では、震災関連の絵本がなぜこんなにたくさん発行されているのでしょうか?
創作者一人ひとりは、(本来なかなか表現し尽くせない)苦しみや悲しみなどの感情を言葉や絵にすることで、次のようなことを願っているのではないでしょうか?
あの時のことを少しでも伝え、遺していきたい、
被災した人たちの気持ちを少しでも汲み取ってほしい、そして分かち合いたい、
同じような苦しみや悲しみに出会ってほしくない、
震災後の歩みから、何かを学び取り教訓にしてほしい、
よりよい地域や社会にしてほしい、
など。

聞いた子どもたちも読む私も、震災関連の絵本から苦しさや悲しさを感じるのは当然です。でも、同時に先ほど示した創作者の思いや願いも汲み取っていきたいのです。「苦しいことや悲しいことは嫌だ!!」と現実から逃げ続ける人生ではなく、「七転び八起き」という言葉にもあるように、苦しいことや悲しいことからも大切な何かを学び取れる人生を歩みたいものです。それは、「ロシアとウクライナの戦争」についても同様です。

さて、6年生の子どもたちの元気な顔を想像しながら、読み聞かせの準備をします。

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
「2022年源光寺のご紹介」(パソコン用)

『新々みちしるべ 菩薩シリーズ』慈悲-観世音菩薩
仏は常に人びとの前に救いの手段を尽くす https://www.youtube.com/watch?v=RMMVzEVIodU
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html
お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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