リポビタンD その方の愛情もいただきました

2022年5月11日

毎月、バイクで走り回りながら配り物をすると、その時々の季節の移ろいや町の変化を発見することが出来ます。車とは違って、駐車場所の心配はいらず視界も広いので、雨さえなければ気持ちの良い季節になってきました。バッタリ家の方に出会って立ち話をしたり、時には畑の野菜などを頂いたりと、地域の方とのつながりが実感できる貴重な機会でもあるのです。

80代のご夫婦のお宅にお届けしたら、ちょうどご主人が出てこられ「毎月、お疲れ様です。ちょっと待ってくださいよ!」と、再び台所に入られました。戻ってこられたその手には、リポビタンDがありました。ご主人の精一杯の気遣いがうれしくて、遠慮なく頂戴しました。
「有り難うございました。これで元気になりました。がんばって配ってきます」
おかげさまで、残りの配り物も順調に終えることが出来ました。

長年、源光寺の地区役員をしてくださった方でしたが、高齢を理由に退任されました。私としても淋しいのですが、こればかりは仕方がありません。もう、お寺においでになることはありませんが、こうして配り物で伺うとお目にかかることが出来るのです。きれいに咲いたバラも見せてくださり、ご夫婦の近況も伺うことができました。

ほんのわずかなやりとりですが、このような積み重ねで、私は(厳しい現実の中)今日もなんとか生きています。

俳優の渡辺裕之さんを偲んで投稿しました。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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