お寺でどんなことができたらいいですか? 新しいアイデアが聞きたいです!

2022年5月13日

ある時、知り合いの方からこんなお声かけをいただきました。

Aさん「福間さん!!Facebookをいつも拝見しています。何か皆さんのお役に立ちたいと思うのですが、お寺で体操の体験会をさせていただくことは出来ますか?」
私「あ、いつも投稿を読んでくださっているのですね。有り難うございます」
Aさん「いえいえ、ずっと前からお声かけしたいと思っていたんです。私自身、お寺の雰囲気が大好きなんです!!」

お寺というと、お葬式・ご法事しかご縁がない所だと思っている人が多くなっている中で、このようなお声かけをいただけたことが、とてもうれしかったんです。
Aさんのお誘いで初めて源光寺に来られる方もあり、体操を楽しんでおられました。

その昔、お寺は、宗旨の教えを伝道・布教するだけでなく、教育・文化・芸能・社会福祉など多面的に人びとと関わり、地域の中心的役割を担っていたと言われています。現代は、社会の発展によってそれぞれが仕事として独立するようになりました。

(そのような現代において、お寺の存在意義は、どのようなところにあるだろうか?新型コロナ感染症の影響もあって、都市部ではお通夜やお葬儀をしない方が増えていると聞く。ご法事を勤めないと言う声も聞く。特定の教団に所属しないことを希望する方が増えているとも聞く。これまで大切に重ねてきた年間行事も、人が集まることへのリスクから開催が難しくなってきている。お寺は、どのような形ならこれからもその役割を果たすことが出来るだろうか?)

本来、仏教は亡くなった方のためというより、今を生きている方のための教えでした。
お寺や僧侶との接点が少なくなっている現代、まず、お寺があることを知ってもらう。実際に足を運んで、お寺の雰囲気を感じてもらう。そこで、それぞれにお寺や僧侶の雰囲気や魅力を感じ取っていただいた時、初めて「お坊さんが人生の支えにしているのは、どのような教えですか?」という問いかけになっていくのだと思います。
これからも、「どんな教えですか?」と問いかけていただけるまでの「手間」を惜しまないように努めたいです。

写真は、源光寺での「太極舞」無料体験会の一コマです。
浅原さん、有り難うございました。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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