今日から衣替えですね。ただ、実際はあまりの暑さに対応するため、登下校の学生さんたちは早くから夏服に替えてきましたね。私も半月前位から、白衣は夏物に替えて勤めてきました。
布袍と呼ばれている衣は、「今日から着用しよう!」と探していたらその保管場所がわからず慌ててしました。再度、法衣ダンスをよく確認したら、なんとクリーニングがすんだ状態できちんと収めてありました。そう言えば、長年愛用してきた布袍が痛んだため、昨シーズン後に京都のお店に修繕も含めてお願いしていたのでした。
これらの衣は、簡単に買い換えできる普段の衣類とは違い、ご門徒さんから寄進されるものもあるため、なるべく長く着用することにしているのです。些細なほころびは、これまで母にお願いをしてきました。ただ、最近は、衣の痛みが目立つようになり、年を重ねた母の手作業ではかなりの負担をかけてしまうことになるため、今回は思い切って修繕もお願いしたのでした。
衣と共に修繕箇所の記録も送られてくるので、丁寧な作業をしてくださったことが一目瞭然で、とても信頼できます。今回は、白衣のしみ抜きや襟の掛け替えもお願いしていましたが、さすがプロの作業ですね。見違えるようにきれいになって、帰ってきました。このように、様々な業種の方々がそれぞれにプロ意識を持って、お寺や僧侶に関わってくださっています。本当に有り難いことです。
仏教は、まさに、僧伽(=仏法をよりどころとする仲間)によってこれまで相続されてきたのですね。これからも、皆様方のお力をいただきながら、共に仏道を歩み、分かち合っていきたいです。
京都・香匠苑の皆さま、今回も有り難うございました。