今年も仏の子どもがつどいます お寺で楽しい思い出づくり

2022年5月31日

5月最終の土曜日、今年度の子ども会が開校しました。新入生を含む10名でスタートしました。三次市全体では人口減少が見られる中、地元の小学校は全校で161人です。若い世帯も増えて賑やか地域です。その良い影響がお寺の子ども会やその他行事にもつながるとうれしいのですが、実際はなかなか難しいところがあります。

新年度初めてでしたから、まず基本の作法(念珠や経本の取り扱い、合掌礼拝の作法)を紹介しました。続いて、献花献灯献香・正信偈のお勤めのあと、ご法話「お釈迦さま初めての言葉-天上天下唯我独尊」をしました。さらに、一人ひとりにお焼香も体験してもらいました。大人の方も案外知らない方がおられますが、小さな頃からこのような体験を重ねることが出来るのは、とても大切なことだと思っています。子ども会に通わせてくださる保護者の方々にも、感謝です。

今回のメインは、ゲームでした。久しぶりに篠原先生においでいただくことが出来ましたので、新聞紙を使ったゲームを教えていただき、およそ1時間みんなで楽しむことができました。本堂でのゲームでしたが、案外運動量も多く日頃の運動不足を充分解消できたのではないでしょうか?その後、おやつを食べて、絵本『モチモチの木』の読み聞かせをしました。

「お寺は、お葬式やご法事をする場所」と思っている方も多いと思いますが、源光寺では「お寺で楽しい思い出づくり」と紹介し、年齢を限定しない様々な活動を続けています。新型コロナなどの影響もありますが、これからも試行錯誤を続けながら一人でも多くの方と仏縁を結び、思い出を重ねていきたいと思っています。

毎月の子ども会や夏休みのサマースクールなど、ボランティアとしてお手伝いをいただける方があれば、ぜひお声かけください。直接の親や学校の先生だけでなく、いろんな大人との関わりがあることで、子どもたちの心身の成長が促され、「私は一人ぼっちではない」という生きる力につながると思っています。そして、関わってくださる大人の方にとっても、きっと素晴らしい思い出づくりになると思うのです。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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