日曜日のことです。地域の缶拾い(いわゆる共同清掃)に、父に代わって参加しました。地域住民だけでなく企業の方も参加して、地域を歩いて道路に落ちているゴミなどを拾う取り組みです。
昔は、田植えや稲刈りなどの農作業や冠婚葬祭などを通して近所づきあいを重ねてきた田舎ですが、今頃はその関わりも少なくなっています。特に、新型コロナ騒動以降、その傾向は顕著になっています。田舎では、車がないと生活が成り立ちませんから、一人1台というお宅も少なくありません。日頃は、隣同士といえども車ごしに会釈するだけの関係になっていることも多いのです。
だから、共同清掃は大切な機会だと思っているのです。当然、ゴミ拾いが主な目的ですが、地域の人たちと何気ないお話が出来るのがいいのです。成長した子どもたちに学校の様子を聞いたり、田んぼや畑の様子を教え合ったり、家族の近況を報告し合ったりと、あちこちで話に花が咲いていました。中には、「源光寺さんのブログ(=絵本のお坊さんブログ)を見てますよ!」と声をかけてくださる方もあり、とてもうれしかったです。同じ50代の方とは、「子育てが一段落した後、何か地域のために役に立てたらいいですね」と壮大な夢を語り合うことも出来ました。いつもは車で通り過ぎるだけの道も、じっくり歩くことでいろんな変化も見えてきました。
ゴミ拾いの成果といえば、写真の通りです。「いつもより少なかったなあ」というのが地域の方の感想でした。がんばって拾ったという達成感は少なかったのですが、ゴミを落とす人が少なくなっているということは、うれしいことですね。
これからも、地域のつながりと何気ない語らいの場を大切にして生きていきたいです。