この風景がいつまで見られるだろうか?

2022年6月29日

因縁生起。一つの出来事に様々な条件が絡み合い、次の結果を生む。その結果が更なる出来事を生む種となり、その連鎖はとどまることなく続いていく。しかも、「わかっちゃいるけどやめられない」というキャッチフレーズがあるように、人間の行動は、理屈通りには行かないことが多い。やらねばと思っても出来ないこと。やってはならないと思ってもやらざるを得ないことが散見される。だから、人の心と行動は複雑で、その一人ひとりが構成している世の中はやっぱり理屈通りに行かないのだと実感する。

「グローバリズム」が新たな世界の形だと各方面からの称讃が続いていたが、新型コロナ騒動がきっかけとなり、そのほころびが見えてきた。加えて、ロシアとウクライナの戦争が長期化し、その影響が日本においても各方面に現れてきている。戦争を好き好んでやっている人は誰もいないはずなのに、これだけ長期化をしている理由をどのように考えたらよいのだろうか?その影響はエネルギーだけでなく、食料や肥料などにもおよんでいるそうだ。そうでなくても全国各地の少子・高齢・過疎が著しく、農業就業人口が減少する我が国において、これ以上農業などが衰退するようであれば、かろうじて食糧自給率を支えてきた地方はどのように生き残ることができるのだろうか?

これまであたりまえに眺めることが出来た田んぼの風景も、いつ失われてしまうかも知れない。あたりまえと思わず、その時々を写真に収めておきたい。また、地元の方々の声なき声を聞き続ける関わりも大切にしたい。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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