「だまされてはいけません」より、もっと大切なこと

2022年7月6日

あなたは、何だと思いますか?
それは、
「人をだましてはいけません」
ですよね。

「うそをついてはいけません」
「約束は守りましょう」
「いのちを大切にしましょう」
「ものを粗末にしてはいけません」
「ケンカをしても、話し合いをとおしてお互いを理解しましょう」
小学生が学校で学んでいるこれらのことは、生涯にわたって大切なことです。

しかし、現代は、この基本すらみんなの共通認識になっていないことに愕然とします。
その変化は、家庭という小さな集団から国際情勢という大きな関わりまで、あらゆるところで垣間見ます。
そこで、基本だけではどうにもならないと考える人々は、「だまされてはいけません」という言葉でもって、自分や身近な人たちを守らざるを得なくなるのです。
「外国が攻めてくるなら、私たちも(日常生活において本来欠かせないものも我慢しながら)武力を持たなければならない」という応用問題にまで発展しているのです。

一人ひとりが煩悩を抱えた存在ですし、世界のあらゆる情勢が複雑に関わっている日常ですから、この娑婆世界を生きることはたやすいことではないとはわかっています。
でも、私は、小学生の時に学んだ人生の基本を大切にしたいと考えている一人です。

その私の所に、こんなメールが来ました。
私は、このメールを送った人に言いたい。
「人をだましてはいけません!」

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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