私の地方では、中国新聞が発行されています。その中の「洗心」という宗教コーナー(毎週月曜日)は、中国新聞独自のものでしょう。私も、これまでに4回取材を受け、掲載をされました。
今年2月に掲載された「コロナ禍のグリーフケア」には、これまでで一番多くの反響がありました。その中には、山口県のお寺さまから「新型コロナが収まったら、研修講師としておいでください」とご丁寧なお手紙をいただいたり、「コロナ下で家族との別れを経験しましたので、住職さんの記事を何度も読みました」と、お電話をくださる方もありました。
今月だけでも、5カ所でグリーフケアに関わる講演をさせていただきます。新型コロナ騒動や「ウクライナとロシアの戦争」、国内外の大きな事件や事故などがきっかけとなり、いのちに関わる不安や心配が高まっていることが背景にあるのかもしれません。でも、その心配や不安があるからこそ、
今をいかに生きていくことが出来るか?
身近な人たちと、どのような関わりを結ぶことが出来るか?
子や孫に、何を伝え遺すことが出来るか?
という広くて深い根本の問いに、目が開かれていくきっかけでもあると実感しています。
私自身の10年以上にわたる学びと実践が、こうして一人ひとりに届き、わずかでもお役に立てるとするなら本当にうれしいことです。
これまで「浄土真宗の教えを一人でも多くの人々に受け取っていただきたい」と焦っていた私ですが、それ以前に、まだまださせていただけることがたくさんあるなあと感じています。