昼過ぎの事務仕事をしていた時、私の携帯に1本の電話が入りました。
「玄猷先生!草刈り機を貸してください。うちの草刈り機の調子がちょっと悪くて」
電話の主は、昨年もこの時季に草刈りに来てくださったYさんです。
「名前も顔も出さないでください」と念を押されましたので、イニシャルで・・・。
なんとYさんは、「お盆前で、気にしとってだろうと思って・・・」
休日だったにもかかわらず、自発的に源光寺の墓地の法面の草刈りに来てくださっていたのです!
私は草刈り機の保管場所に行き、Yさんにお渡しして、一緒に現場に行きました。
そこは、足元が不安定な上に高所であるため、父からは「あんたは怪我をするから、止めときなさい」と言われている場所です。息子としては、オヤジのしてきたことの一つでも真似が出来るとうれしいのですが、万一怪我をするとかえって迷惑をかけるので、ぐんぐん伸びていく草を見ながらなんとかならないかと思案していたのでした。まさに、以心伝心。
Yさんは、お仕事柄体力があり足腰も丈夫な方なので、1時間できれいに刈り上げて下さいました。
私は、せめて手伝いをと思い、刈り取られた草をまとめる作業をしました。
私「足元が危なくなかったですか?」
Yさん「大丈夫でした」
私「私も出来ますかね?」
Yさん「いや、私でも最後の方は足にきました(=疲労が足に来た)から、玄猷先生は止めておいた方が良いと思いますよ」
と親切にアドバイスをくださいました。
刻石流水(かけた情けは水に流せ。受けた恩は石に刻め)をそのまま生きているような素晴らしいYさん。格好いいです。本当に有り難うございました。これで、お盆参りの皆さんを気持ちよくお迎えできます。
今度(コロナが落ち着いたら)、飲みに誘って下さい。四方山話をしましょう。