諸行無常を楽しんでいますか? 再び筋トレ始めます

2022年10月19日

あなたは、諸行無常という言葉を聞いて、どんな場面が思い浮かびますか?
大切な方が亡くなったり、身体が衰えていくことを実感した時、この言葉を思い浮かべる方が多いかも知れません。つまり、悲しみや寂しさ・はかなさなど、物事のマイナスな場面が多いのではないでしょうか?
でも、本当にそれだけでしょうか?

本来、この言葉は、物事のマイナス面だけを指し示した言葉ではありませんでした。
諸行とは、あらゆる物事を意味しています。
無常とは、常ではない。つまり、移り変わっているということです。

たとえば、子どもがお母さんのお腹に宿り、十月十日育まれ、この世に生み出されていくその日々も、実は諸行無常なのです。
生まれた子どもが、日々刻々成長していくことも、諸行無常なのです。
一瞬としてとどまることのない私たちのいのちと生活。
そのすべてを指し示す言葉だったのです。

「本来、一瞬としてとどまることのないいのちと生活を、動かないもの、代わらないもの、永遠にあるものと思い込み執着することで、私の苦悩が生まれていくのだ」と、お釈迦さまは教えてくださいました。

私も、長い間、様々な思い込みを抱え執着してきました。そして、苦悩を抱えてきました。
「もう、こだわらなくていいのだ!!どんどん、変わっていいのだ!!」
諸行無常というお釈迦さまの言葉を長年聞いてきた私ですが、本当に腑に落ちたのは、最近かも知れません。

先日、80代のご門徒さんの紹介を受けて、三次市・加美川クリニックに行きました。
尿と血液を採り、診察を受けました。
(水泳・筋トレ・自転車・ウオーキング・山歩きなど。これまで我流で挑戦し、足を痛め断念したトレーニング)
来週からは、クリニック内に併設されているフィットネスに通うことになります。
「小児麻痺で足の不自由な私」という、これまでのこだわりを離れます。
より安定した心身で法務や地域づくりに関われるよう、トレーナーの指導を受けながら自分をより良く鍛ることにしました!
私の諸行無常を応援して頂けると、うれしいです。

今日の午前中は、報恩講参りが1件とハーモニカのオンラインレッスン。
昼からは、寺院運営のオンラインセミナー。
夜は、家族介護のオンラインセミナーに参加です。
学ぶことで、いろんな気づきが増えていきます。
これも、諸行無常のあらわれですね。

これらの変化も、しっかり楽しみたいと思います。

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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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