あなたは、これまでに住職さんやお坊さん、お寺のご家族に何かご相談をされたことがありますか?
ただ、経験・知識の少ない私が一人でアドバイス出来ることは、多くありません。だからこそ、お寺を通じた多業種連携が、一人ひとりのご相談に幅広くお役に立てるのではないかと思っています。
私は、お葬儀やご法事という悲しみのご縁だけに限定されずに、日頃からご門徒(お檀家)さんの人生のいろんな場面で関わりを持てて、互いの喜怒哀楽を分かち合えたらいいなあと思っている一人です。
さらに、源光寺ではホームページやパンフレットなどで「悩み事相談お受けします」などと告知をして、より気軽にお声をかけていただける工夫をしています。実際に、これまでに多くの方々の様々なご相談を一緒に考えてきました。その中でも専門的なご相談については、それぞれの専門職の方と連携をしながら、ご本人やそのご家族を支援出来るように、その仕組みづくりを進めているところです。
以前、あるご門徒さんから、ご家族の免許返納についてのご相談をお受けしていました。ちょうどその時期に、源光寺では認知症介護の勉強会を予定していましたので、思い切ってお誘いしてみました。そのご門徒さんは3回シリーズの勉強会に参加され、ご講師のお話のあとの個別相談でもじっくり相談をされていました。
「住職さん、聞いて下さい。父が自分で免許の返納をしてくれました。植さんに色々お話を聞いていただき、アドバイスを頂いたおかげです。今日、植さんにもお礼のメールをしました。ちょうど、新聞にもそのことを投稿しましたから、よかったらご覧ください」
この喜びの声を聞かせていただいたのは、勉強会が終わったおよそ2ヶ月後のことでした。そのお宅に、在家報恩講参りで伺った時のことでした。具体的に、どのような話し合いの中で免許返納されるようになったかその過程は省略しますが、娘さんは、
「今回のことが、多くの方のお役に立つなら」
と、私のブログでの投稿もご快諾下さいました。
経験・知識の少ない私が一人でアドバイス出来ることは、多くありません。しかし、お寺を通じた多業種連携が一人ひとりのご相談に幅広くお役に立てるのではないかと思っています。地域の皆さんと共に歩む、源光寺の新たな試みをどうぞ楽しみにしてください。また、ご相談(例えば、子育て・孫育て・介護・人間関係・宗教・仏事作法・終活・生き方など)のある方は、ご連絡をお待ちしています。