子どもの飛び出し あなたならどうする?

2022年11月5日

お招きを受けたお寺さまでの、ご法座の帰り道のことです。
赤信号で停車していた交差点。
青信号に変わりましたから左折してまもなく、子どもが道路脇からちょろちょろ飛び出して来るのが見えました。ボールが転がったからではありません。(何があったのかな?)とその子どもに注目していると、私の車の3メートルほど前で立ち、こちらに向いて両手を広げ通せんぼをするのです。大変驚きましたが、左折直後でしたから、子どもにぶつかることも急ブレーキをかけることもありませんでした。

こんな時、あなたならどうしますか?(ちなみに、私の車には、1台の車がついてきていました)

1 車の窓ガラス越しに顔を出して、「こらー危ないでしょう!!」と大声で怒鳴る。
2 クラクションを大きく鳴らして、子どもを脅かす。
3 車から降りて、その子どものところに駆け寄り、「車が来たら危ないから、道路に出てはダメですよ」と諭す。
4 車から降りて、その子どものところに駆け寄り、「何か、困ったことがあったの?」と尋ねる。
5 車の中から、その子どもに(早く歩道側に寄りなさい)とジェスチャーを送る。
ちなみに私は、5でした。
帰り着いてしばらく経ちましたが、
「実は、緊急事態が発生していて、子どもが助けを求めていたのだったら・・・」
と気になり始めました。

韓国でのハロウインの事故は、多くの通報があったにもかかわらず、警察がその甚大な被害をしっかり把握出来なかった、いわば「想像力の欠如」が問題視されています。

私は今回の飛び出しを見た時、(なにをしているのか!危ないじゃないか!!)と瞬間的に判断してしまいました。しかし、決死の覚悟で子どもが助けを求めていたとしたら、私の想像力不足が問題視されなければなりません。世の中の出来事は、本当はどれも他人事ではありませんでした。

あなたは、どう思いますか?

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

“子どもの飛び出し あなたならどうする?” への2件の返信

  1. 後続車がいるということなので、車に乗ったまま窓から大きな声で、ケガしたらいけないよ、道路に出ないで✋って叫びます❗
    後続車がなかったら、車を止めて車から降り、引かれるよ、死んじゃうよ、絶対にしない。2度とやらない。約束。と話して立ち去ります✋

  2. 鈴木さん、コメント有り難うございます。
    そうなんです。もし、あの子どもが同じことをくり返したら、いのちの危険に関わりますよね。
    あの子の今後のことを考えて、「危ないよ!!」もっと、はっきり言葉にすればよかったと反省をしています。

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