2日間にわたるお寺さまのご法座に、寄せていただきました。
「今年の7月に、ご住職さまはご往生されました。でも、これまでも永代経と報恩講の法座は絶やしてはいけないと聞いてきましたから、今年もこうして勤めさせていただきます」
総代さんから、丁寧なごあいさつがありました。
このお寺さまには、毎年1回足かけ12年通わせていただきました。
私のような型破りの者を、ご住職さまは毎回温かく迎えてくださいました。
そのご住職さまが体調を崩され入院されてからは、総代さん方が献身的にお世話(=ご報謝=私を導いていてくださる仏祖へのお礼)をなさり、ご法座を護ってきてくださいました。
「自分たちの行く先のことを聞かせていただくのですから、他人事ではありませんね」
と、総代長さんは私にさりげなくお話しなさり、
「また来年もこうして元気にお参りいただけますよう、よろしくお願いします」
と、ご法座の締めくくりのごあいさつとして、参詣された皆さんへ今後のお聴聞をお誘いくださいました。
来年は「親鸞聖人ご誕生八五〇年・立教開宗八〇〇年慶讃法要」というお慶びの法要が、ご本山をはじめ全国各地でお勤まりになります。親鸞聖人のお導きに出遇われた数多くのご先祖方(=御同朋御同行)のおかげで、今この私がお念仏の教えを聞かせていただいているのですね。
私の思いはかりのおよばないところでいのちを頂き、教えにも出遇っているのですね。
本当に、有り難いなあと実感しています。