亡くなられてもご法座は受け継がれる 地域の皆さんのご報謝に感激 

2022年11月9日

2日間にわたるお寺さまのご法座に、寄せていただきました。
「今年の7月に、ご住職さまはご往生されました。でも、これまでも永代経と報恩講の法座は絶やしてはいけないと聞いてきましたから、今年もこうして勤めさせていただきます」
総代さんから、丁寧なごあいさつがありました。

このお寺さまには、毎年1回足かけ12年通わせていただきました。
私のような型破りの者を、ご住職さまは毎回温かく迎えてくださいました。
そのご住職さまが体調を崩され入院されてからは、総代さん方が献身的にお世話(=ご報謝=私を導いていてくださる仏祖へのお礼)をなさり、ご法座を護ってきてくださいました。
「自分たちの行く先のことを聞かせていただくのですから、他人事ではありませんね」
と、総代長さんは私にさりげなくお話しなさり、
「また来年もこうして元気にお参りいただけますよう、よろしくお願いします」
と、ご法座の締めくくりのごあいさつとして、参詣された皆さんへ今後のお聴聞をお誘いくださいました。

来年は「親鸞聖人ご誕生八五〇年・立教開宗八〇〇年慶讃法要」というお慶びの法要が、ご本山をはじめ全国各地でお勤まりになります。親鸞聖人のお導きに出遇われた数多くのご先祖方(=御同朋御同行)のおかげで、今この私がお念仏の教えを聞かせていただいているのですね。
私の思いはかりのおよばないところでいのちを頂き、教えにも出遇っているのですね。
本当に、有り難いなあと実感しています。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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