
某テレビ局の名物番組「なんでも鑑定団」がありますね。
あの番組を見たら、
「代々続いてきたおじいちゃんのおばあちゃんの家には、何か宝物があるかも?」
と考える人は多いと思います。
もし、浄土真宗の方であれば、そのお宅にも大切な宝物がありますよ。
それは、お経の本です。
お経の本の中にもし「正信念仏偈」が載っていたら、その元は、今からなんと800年前にさかのぼることが出来るのです。主に鎌倉時代に生きて浄土真宗を開いた親鸞という名のお坊さまが、今から800年前に著された『教行信証』というお書物の一部抜き出したものが「正信念仏偈」だからです。
そのお宅に縁のある人たちは、詳しく知らないうちにその大昔の大切な言葉を耳にして、口に称えて、その姿を子孫に伝えてきたのですね。これは、すごいことです!!「不易流行」人の世はいつの時代も諸行無常ですが、だからこそ時代を超えて本当の支えになる言葉を私たちのご先祖は大切に受けとめ、伝えてきたのでした。その数ある言葉の一つが、私は「正信念仏偈」だと思っています。
ちょうど今年は、親鸞さまが誕生されて850年、さらに浄土真宗が開かれて800年という大きな節目にあたります。ですから、京都の東・西本願寺を始め全国各地の浄土真宗寺院などでは、慶讃法要や記念行事が行われています。源光寺からも9名の皆さんと、4月12~13日の日程で三次組団体参拝としてお参りさせていただきました。初日は、日頃めったにお参りすることのない東本願寺へ参拝させていただき、名勝・渉成園という広大なお庭をガイドさんが案内くださいました。2日目は、西本願寺の慶讃法要に参拝し、この法要のために新しく制定されたお勤めにあい、満堂の参詣者とともにお正信偈を称えました。さらに、京都国立博物館へ足を伸ばし「親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞─生涯と名宝特別展」を観覧しました。今回の特別展は、「史上最大」と言われるだけあって、真宗十派協力のもと初めて一般公開される貴重なお聖教もたくさんありました。旅程の関係で一時間程度しか滞在できませんでしたが、全く時間が足らずもっとじっくり拝見したかったです。
「浄土真宗はこの世での修行も必要なく、生ぬるい教えだ」と受け止めている人もいるようですが、私自身は、この度の団体参拝で、親鸞聖人の90年というご生涯の中での絶えない求道と、後世への伝道の篤い願いが込められていたことに改めて本当に頭が下がりました。仏道を求めながらも煩悩を抱えながらしか生きていけないこの私に、「そのあなたこそを必ず救う」と働いている阿弥陀如来の本願に出遇えた親鸞聖人ご自身の慶びは、とても大きなものがあったと思います。だからこそ、晩年になってなお、『教行信証』や『ご和讃』など多くのお聖教を書き著し、後世の私たちへの灯火を遺してくださったのでした。
節目の年を迎えることで慶讃法要や記念行事に参加でき、親鸞聖人はもちろん、これまでお念仏の教えを私に伝えてくださった多くの方々のご苦労を偲ばせていただくことが出来ました。
私自身も誇りを持って、門信徒の皆さんと一緒にお念仏相続に努めたいと思いました。