児童心理治療施設るんびに学園(京都府綾部市)初代理事長であった故・藤大慶は、「お世話をする心構え」として次のような言葉を遺しました。どれも様々な背景を含んだ言葉だと感じています。
特に、3番目は「出会いながらも、充分関わりきることが出来なかった若者一人ひとりの顔を思い浮かべ、申し訳ないと懺悔しながら絞り出した藤大慶自身の言葉」のように感じています。
この「お世話をする心構え」が、どなたかの指針になれば幸いです。
1 どんな子も真っ直ぐに伸びたがっている。そうなれる力を持っている。(人を信じる)
2 かけがえのない生命。(一人も見捨ててはならない)
3 相手の苦悩《心情》は当人以外は分からない。(思い込みを捨てて虚心にわかろうとしよう)
4 押し付けは拒否される。(させていただく)
5 間違っていたと気付いたら、素直に謝る。(ごめんなさい)
6 充分なことはしてあげられなかった。(澄みません)
7 相手のためと思いながら、私の中で絶えず自己中の心が噴き出す。(恥ずかしい)
8 当たり前のものは無い。(何事も有り難い)
9 目に見えない陰の恩を感じる。(お陰さま)
10 直ぐに効果は出ない。(願い続ける)
11 絶対正しいことなどあり得ない。(一生探し求める)
12 救う者が救われる。(活かす者が活かされる)
今月の伝道掲示板は、写真をご覧ください。
back number「水平線」の歌詞からいただきました。
「自分の背中は見えないのだから 恥ずかしがらずに人に尋ねるといい
心は誰にも見えないのだから 見えるものよりも大事にするといい」