夏休みならではの一コマ 仏縁という思い出は生きる力に

2023年9月5日

三次(みよし)の田舎でも、親子孫の3世代が近所に生活をしているお宅があります。

あるご門徒さんの月参りに伺いました。いつもなら、私とおじいちゃん・おばあちゃんの3人で一緒に参るのですが、この日はちょうど夏休み。2人のお孫さんとそのお父さんも一緒に参ってくださいました。こちらのお孫さんは、お寺の子ども会やサマースクールにも通ってくださっています。おじいちゃんやおばあちゃんもそれぞれにお寺の役員を引き受けてくださるなど、陰に陽に様々なお世話をしてくださるご一家です。

「帰命無量寿如来 南無不可思議光」
大きな声で一緒に「正信偈」を称えました。続いて「人生はろうそくと同じ」というテーマで、お話をさせていただきました。2人のお孫さんにとっては、この日の風景がどのように刻まれているのでしょうか?

「小さな頃のことはいつまでも思い出せる」
と聞いたことがあります。お孫さんたちが大きく成長した時
「今、この手が合わさるのは、私たちがその意味も分からないうちから重ね重ね飽きることなく仏縁を結んで下さったおじいちゃんたちのおかげだったんですね」
と、ふり返ってくださればうれしいです。そして、その温かな仏縁を糧に、たとえ厳しい人生の中でもたくましく生き抜いてくださったらうれしいです。
私にとっても、ホッと温かな気持ちになったひとときでした。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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