三次(みよし)の田舎でも、親子孫の3世代が近所に生活をしているお宅があります。
あるご門徒さんの月参りに伺いました。いつもなら、私とおじいちゃん・おばあちゃんの3人で一緒に参るのですが、この日はちょうど夏休み。2人のお孫さんとそのお父さんも一緒に参ってくださいました。こちらのお孫さんは、お寺の子ども会やサマースクールにも通ってくださっています。おじいちゃんやおばあちゃんもそれぞれにお寺の役員を引き受けてくださるなど、陰に陽に様々なお世話をしてくださるご一家です。
「帰命無量寿如来 南無不可思議光」
大きな声で一緒に「正信偈」を称えました。続いて「人生はろうそくと同じ」というテーマで、お話をさせていただきました。2人のお孫さんにとっては、この日の風景がどのように刻まれているのでしょうか?
「小さな頃のことはいつまでも思い出せる」
と聞いたことがあります。お孫さんたちが大きく成長した時
「今、この手が合わさるのは、私たちがその意味も分からないうちから重ね重ね飽きることなく仏縁を結んで下さったおじいちゃんたちのおかげだったんですね」
と、ふり返ってくださればうれしいです。そして、その温かな仏縁を糧に、たとえ厳しい人生の中でもたくましく生き抜いてくださったらうれしいです。
私にとっても、ホッと温かな気持ちになったひとときでした。