多くの人の支えがあって今日も住職の務めが出来た 

2023年10月30日

今日は、朝一番にご門徒さんのお葬儀をお勤めした。生前からご夫婦でいつも話をされていたようで、「源光寺で葬儀を」と希望してくださった。葬儀会館のように行き届いたサービスは出来ず、色々ご不便もお掛けしたのではないかと思いながら、住職として精一杯勤めさせていただいた。今回の葬儀には、地元のJAアスクの職員さんが本当にきめ細やかく手伝ってくださった。これまでにも何度もご一緒くださる職員さんだから、準備から片付けまであうんの呼吸で滞りなく進んだ。ご遺族に関わるプロとして、学ぶところも多かった。
その他、供花のとりまとめ・弔電の配達・通夜振る舞いの手配・火葬場への搬送・親族が乗るマイクロバスの運行・・・。一件の葬儀に関して、実に多くの方々が関わってくださっていることが分かる。その見事な連係プレーによってスムーズな進行がが可能になり、「無事に終わった」というご遺族の安心にもつながるのだ。

欲を言うなら、葬儀が「無事に終わった安心」だけでなく、今日のことをいつの日にか思い出して人生の指針や次なる仏縁につながってくださったら、住職としてはさらにうれしい。

今日は葬儀と還骨初七日以外にも、3件の報恩講参りがあった。お葬儀のために時間変更をお願いしたが、どのお宅も快く応えてくださった。大きな声での読経と「今ここでしか出来ない」やりとりを大切にしながら、おつとめさせていただいた。通常の法務に加えて予定外の葬儀をお勤めすると、夜にはさすがに疲れが感じられる。でも、多くの人の支えがあって今日も住職の務めが出来たと思うと、有り難い気持ちでいっぱいである。

さあ、明日のお参りではどんな出会いがあるだろうか?

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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