お寺の場が創るものとは

2019年9月2日

 
これまで、ほぼお寺の中だけで続けてきた「お寺の子ども会」だが、
21年目を迎えた今年から、少しモデルチェンジをしようと検討中。
そこで、今日はこれからのアイデアを広げるために、ご門徒さんの紹介で庄原市の作業所を初めて訪問させていただいた。

 ふれあい共同作業所は、近隣の市や町に住む障害のある人とふれあい、ともに働き、
共に育っていくところとして、1993年に設立された。
中でも、木工製品の製造販売や小学生対象の木工教室がよく知られているそうだ。
工場の傍らに、乳児から小学生までが楽しめる手作りおもちゃが並んでおり、
直接手にとることが出来る。
細部までとても丁寧に製作され、各地のイベントや道の駅などでも販売をされている。
支援員の方にアイデアを頂き、「お寺の子ども会」で手作り貯金箱を挑戦してみようと思っている。
子どもたちには、手作りの楽しさや達成感と共に、
いろんな人が生活をしていること、いろんな人が支えてくれていることをしっかりと体験させてあげたいと思っている。

 現代は、心配や不安の多い時代である。当然、大人は、「気をつけなさい」と子どもに教える。
毎日のように「用心しなさい」「00をしてはいけません」「人を信用してはいけません」
「だまされてはいけません」などと教わる子どもたちは、世の中をどのように見ているのだろうか。
私は、同じ世に生きている先輩として、もう一つ大切なことを教えたいと思っている一人だ。
それは、
「この世は、生きるに値するすばらしい世界だ」
「この世には、信頼でき、助けてくれる人が必ずいる」

ただ、これが絵に描いた餅で終わってはならない。
目の前の餅は、たとえおいしそうに描かれていたとしても、
その絵が実際にお腹を満たしてくれることはない。
実際に食べてみて、おいしく感じ、お腹いっぱいになった時、
「おいしかった」「お腹いっぱいになった」という言葉が嘘偽りのない言葉になるのだ。
同じように、
信頼できる人に直接出会えた時、その安心感が子どもたち自身の生きる力にかわるのだ。
だから、(親や先生方はもちろんだが、それ以外にも)信頼できる人にたくさん出会わせてあげたいのだ。
そんな出会いとつながりの場を提供するために、これからもお寺の活動を続けていきたい。

■ご紹介:ふれあい共同作業所 くちわ
https://yakunimi-kuchiwa.jp/

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/

■絵本のお坊さんが出来ること。
絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、仏さまの教えをお話しします。
悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、
                    新たな出会いと学びが広がります。
お寺でのボランティアをご紹介します。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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