*敬老の日とは、何をする日のことですか

2019年9月6日

 おじいさんやおばあさんの話を聞くことから

 地元の小学校での読み語り。月2回ほど通っている。 
今日は2年生の教室。既に静かに座っている。
始業前の20分。私の読み聞かせは、小話(子どもたちへのお尋ね)から始まる。

「鉛筆一本と消しゴムを出してくださいね。
今日このメモ紙に書いてほしいのは、おじいさんやおばあさんとの思い出です。
ところで、思い出には2種類あるのです。
一つには、自分が知っている(思い出せる)思い出。
もう一つは、知らない(思い出せない)思い出です。
では、知らない思い出は、どうしたら知ることが出来ますか。」
2年生「おじいさんやおばあさんに聞いたらいいと思います」
「そうですね。もうすぐ、敬老の日がやってきます。
敬老の日は、何をする日のことですか?」
2年生「感謝を伝える日です」
「すごい!!、大きな拍手。(みんなでパチパチパチ)
皆さんが保育所や幼稚園に行っていた時には、
おじいさんやおばあさんの肩もみをしてあげたり、歌を歌ってあげたり、
プレゼントやカードを渡したりしたこともあったでしょう。
それに加えて、
「ぼくや私が生まれた時ってどうだったの?」と、
自分の知らない思い出を聞くことも、
おじいさんやおばあさんを大切にすることにつながるのですよ。
では、おじいさんやおばあさんとの思い出を思い出せる皆さんは、
このメモ紙に書いてみてください。
思い出せない人は、わかりません。思い出せませんと書いてください。
今度、おじいさんやおばあさんに会った時には、ぜひ聞いてみてくださいね。
では、2分で合図をしますので、書いてみましょう。」
時計「ピピピ!」
「では、鉛筆を置いてください。さて、今日の絵本です。
皆さんの大きな拍手がないと、この絵本は開かないことになっています」
「パチパチパチパチ(教室中に大きな拍手が響きます)

 敬うということは、相手を思いやるということ。相手の心を大切に受け取るということ。
そして、お互いに大切な存在なのだということを分かち合えるということ。

読んだ絵本は、敬老の日も近いので、それぞれにじっくり読んでもらえたらと思い、
次に私が登校する2週間後まで、担任の先生にお預けして帰りました。
 
■今日の絵本:

『介護のえほん だいじょうぶだよ、おばあちゃん』
福島 利行/文  塚本 やすし/絵  講談社/発行
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000138343

■子どもが書いた思い出をご紹介!
いっしょにあそんだ/家にとまったりあそんだこと/やきにくをいっしょにたべた/いぬやねこがたくさんいるところにつれていってくれた/あったことがない/こうえんにつれていってくれました/魚つりにいった/夏休みにお店につれていってもらいました/あそんでくれたこと/おばあちゃんちのプールであそんだ/思い出せない/おばあさんとぎょうざをつくりました/すいぞくかんにつれていってもらった/えいがかんにつれていってもらった/おばあさんのともだちは、ぜんぶで97人です/おじいちゃんがいっしょにゲームをしてくれたこと/すいかわりをした/花火をした/にゅういんしているおばあちゃんにあいにいった/トロッコカーにのせてもらった/いっしょにあそんだこと/わからない/

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/

■絵本のお坊さんが出来ること。
絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、仏さまの教えをお話しします。
悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、                  新たな出会いと学びが広がります。
お寺でのボランティアをご紹介します。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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