弓削田健介さんとの出会い、そして歌に力をもらった

2019年9月24日

私が弓削田健介さんと直接お目にかかったのは2015年。
音楽・対談・ギャラリーの3つを融合した「源光寺トーク&ライブ一期一会」へお招きした時。
実は、その舞台が実現するまでには数年が経過していた。
「絵本のお坊さん」である私は、その数年前に『いのちのまつり ヌチヌグスージー』という絵本に出会っていた。
このシリーズに惚れ込んでいろいろ検索していた時、
弓削田さんがこの絵本に歌を付けて歌っておられることを知り、
わたあめ音楽事務所に連絡を取ったのが最初のきっかけだった。
「源光寺トーク&ライブ一期一会」では、弓削田さんの澄んだ歌声と心震える歌詞が本堂に響き、
お寺の子どもたちとの共演や私も絵本の読み語りでコラボさせてもらった。
まさに夢のようなひとときとなった。感動が大きかった分、別れたあとの喪失感は大きかった。
もう直接お目にかかることはできないだろう。
せめてインターネットで活躍を拝見するしかないと思っていたら、
昨年と今年、相次いで地元の高校や小学校に公演に来られ、再会を果たすことができたのだ。
 
 さらに、この夏は思いがけないことが起こった。
弓削田さんの音楽仲間が一堂に会する「富士ゆげ祭り」に来ませんか?
と声をかけてもらったのだ。時期は、8月の初旬。
既にお盆参りが始まっているこの時期の参加は、当初躊躇された。
しかし、全国にファンがいらっしゃるだろう中に選んでいただけたことは、
私にとって全く思ってもいなかったこと。「これはご縁だ!!」
ご門徒さんにもご相談しながら、何とか日程を確保することが出来た。
さらに、お通夜・お葬式も入らなかったため、予定通り参加出来た。
初日のみの参加となったが、富士山麓の教会でのトーク&ライブ、
そして大宴会でのひとときは、感動の極まりだった。
弓削田さんの歌やお話はもちろん、あの場で出会えた皆さんとのご縁は、
不思議としかいいようがなかった。
それぞれの現場で精一杯生きて、問いを持ち、様々な課題を乗りこえてこられた皆さまとの語らいは、
私の宝物となった。「生きてきて良かった」
 
 いのちが軽視され、人の人生がお金という基準で全て判断・評価され、
あらゆる場所で、「自分さえ、今さえよければ」という雰囲気が広がってしまっている中、
「富士ゆげ祭り」に集った皆さまは、「周りの人のため、子どもたちの笑顔のため、
そして平和な将来のため」という視点で、様々な歩みと関わりを大切にされている方々だった。
国という大きすぎる組織にはなかなか希望が見いだせない今、
心ある一人ひとりとの横のつながり・関わりの中になんとか光を見いだそうとしている私にとって、
まさに大きく確かな光を頂いた。そして、力を頂いた。「大丈夫、まだ生きていける」
この出会いは、一瞬の打ち上げ花火では終わらない。これから様々な形でつながり、関わり、
あちらこちらで化学反応が始まり、私たちの身の回りにも広がってゆくと確信した。

■ご紹介
全国を旅して出会いを音楽に変える合唱作曲家・弓削田健介
https://yugemusic.com/

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
 住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
 電話:0824-63-5906
 メール:gfukuma@agate.plala.or.jp
 源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
 Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
 絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
 YouTube動画:NO.1 2019源光寺サマースクールの一コマhttps://www.youtube.com/watch?v=nGl8akzD2gQ&t=48s

■絵本のお坊さんが出来ること。
絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、仏さまの教えをお話しします。
悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、
                  新たな出会いと学びが広がります。
お寺でのボランティアをご紹介します。
お墓の相続に関するご相談もお受けします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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