被災地を案じるあなた 深呼吸を忘れていませんか。

2019年10月16日

刻々深刻になる現地の報道を気にかけているあなた。
疲れてはいませんか?
食事がとれていますか。
睡眠がとれていますか。

今回の台風19号のような甚大な被害を目の当たりにすると、
直接被災をしていない人であっても、大きな衝撃を受けています。
その衝撃は、緊張や興奮のほか、心身の不調や疲れという形で現れます。

特に、
心優しく、誰かの役に立ちたいという思いが強い人であるほど、
また、知り合いが被災している人であるほど、
現地へ思い出がある人であるほど、
被害の大きさに、自分は何もできないと思っている人であるほど
現地の方々に共感し、同じようにしんどくなる人は多いのです。

そんな時は、どうか、深呼吸を試みてほしいのです。
「深呼吸くらいで何がかわるか?」と思われそうですが、
人間は誰でも心配や不安がつのると、呼吸が浅くかつ速くなってしまいます。
そして、その浅く・速くなった呼吸に自分自身が反応して、余計に苦しくなってしまうのです。
そんな悪循環から脱出するためにも、次のような深呼吸を試みてほしいのです。
(いろんな立場の方が深呼吸の有効性を紹介されていますが)
私が、源光寺仏教入門講座でも紹介した一番わかりやすい方法をお伝えします。
①4秒間かけて息を吸います。
②2秒間息を止めます。
③8秒間かけて息を吐きます。

ポイントは、③です。身体の力が抜けない時や極度の悲しみや心配・興奮・疲れを感じる時は、
8秒を待たずに息が切れてしまいます。
1日が終わり寝むる前に、この深呼吸を5回繰り返してみましょう。
「眠れるだろうか?と思ってしまうと余計に心配がつのりますから、
「横になって身体を休めよう」という気持ちで深呼吸をしてみてください。

まず、あなたが元気でいることが、必ず現地への支援につながります。

もし、資料にあるように心身の変化・変調が大きいようなら、
医療機関にかかって「今回の災害のことが気になっています」と相談なさるとよいと思います。

では、私も深呼吸からはじめます。

■資料
悲嘆に伴い起こる反応や変化
精神的な反応-長期に渡る「思慕」の情を核に感情の麻痺 怒り 恐怖に似た不安 孤独 
       寂しさ やるせなさ 罪悪感 自責感 無力感など。
身体的な反応-睡眠障害 食欲障害 体力の低下 健康感の低下 疲労感 頭痛 肩こり 
       めまい 動悸 胃腸不調 便秘 下痢 血圧の上昇 白髪の急増 
       自律神経失調症 体重減少 免疫機能低下など。
日常生活や行動の変化-ぼんやりする 涙があふれてくる 多くの「なぜ」「どうしよう」の答えを求められ、
            死別をきっかけとした反応性の「うつ」により引きこもる
            落ち着きがなくなる より動き回って仕事をしようとする 
            故人の所有物やゆかりのものから一時回避したい思いにとらわれるが、
            時が経つにつれいとおしむようになるなど。
*これまでのグリーフケア研修を元にまとめています。

■お寺で愚痴をこぼし、涙を流し、心の整理をしてみませんか
 お寺という安心できる場所で自分の思いを話すことで心の整理が促され、
これまでの人生=物語を再構成できるようになります。
苦悩の原因・条件が明らかになり、ただ今の自分を次第に受け入れられるようになります。
そして、「いま自分に出来ること」が明らかになります。
訪問による相談もお受けできます。内容によっては、専門家へのご紹介もできます。
相談をご希望の方は、いつでも遠慮なくご連絡ください。明日への一歩を踏み出しましょう。

■絵本のお坊さんが出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころとして仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから,わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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