お経は単なるサウンドでした!

2020年2月17日

「これまでいろんな通夜・葬儀に出ましたが、お経は単なるサウンドでした。
お経の意味もわからず、言ってはいけないでしょうけど、早くおわらんかなくらいにしか思っていませんでした」
冒頭は、80代のお父さんを亡くされたお宅の、七日参り(葬儀後、満中陰までの7日ごとのお参り)で聞いた感想である。

このように正直な声を聞かせていただくことが、私自身の大きな学びとさらなる試行錯誤のヒントになっている。

「病室で念仏を唱えないでください」という民放ドラマの感想にも、
「病室で念仏なんて縁起悪い」
「僧衣を着て病院内を駆けずり回るなんてあり得ない」
お経すら「縁起が悪い」
という声が上がっているそうだ。

そのような感想を寄せる人に対して悲しい気持ちになるが、それは同時に、
そのような感想を抱かせてしまった私たち僧侶にも原因の一端があるのではないかと思っている。
以前「葬式仏教」という言葉が広がり、亡くなった人にのみ関わる仏教や僧侶ではいけないと批判を受けたことがある。
しかし、その批判は「生きている人の苦悩に関わる仏教や僧侶であってほしい」という願いの裏返しだと私は受け止め、
これまでささやかながら様々な試みを重ねてきた。

冒頭のお宅では、このような言葉も聞かせてくださった。
「今回は通夜・葬儀で一緒にお経を唱えることができて、参加できて良かったし、時間が経つのがあっという間だった」
「今までは何も考えずに参加していたが、今回は住職さんが通夜の意味を教えてくれて初めてわかった。
わからずに、形だけで終わっている人が多いんじゃないでしょうか」
「言われたように、父のことをいろいろ書き出してみると、自分の知らない父のことも知ることができて、良かったです」
孫である高校生も、(控えめに)「意識を持って取り組めて、良かった」とつぶやいてくれた。

「お経(=仏さまの教え)が私の人生の支えになっています」というつぶやきが、
一人でも多くの皆さんから聞かれるように、これからも励んでいきたい。

■絵本のお坊さん問い合わせ先 
 名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
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投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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