「これまでいろんな通夜・葬儀に出ましたが、お経は単なるサウンドでした。
お経の意味もわからず、言ってはいけないでしょうけど、早くおわらんかなくらいにしか思っていませんでした」
冒頭は、80代のお父さんを亡くされたお宅の、七日参り(葬儀後、満中陰までの7日ごとのお参り)で聞いた感想である。
このように正直な声を聞かせていただくことが、私自身の大きな学びとさらなる試行錯誤のヒントになっている。
「病室で念仏を唱えないでください」という民放ドラマの感想にも、
「病室で念仏なんて縁起悪い」
「僧衣を着て病院内を駆けずり回るなんてあり得ない」
お経すら「縁起が悪い」
という声が上がっているそうだ。
そのような感想を寄せる人に対して悲しい気持ちになるが、それは同時に、
そのような感想を抱かせてしまった私たち僧侶にも原因の一端があるのではないかと思っている。
以前「葬式仏教」という言葉が広がり、亡くなった人にのみ関わる仏教や僧侶ではいけないと批判を受けたことがある。
しかし、その批判は「生きている人の苦悩に関わる仏教や僧侶であってほしい」という願いの裏返しだと私は受け止め、
これまでささやかながら様々な試みを重ねてきた。
冒頭のお宅では、このような言葉も聞かせてくださった。
「今回は通夜・葬儀で一緒にお経を唱えることができて、参加できて良かったし、時間が経つのがあっという間だった」
「今までは何も考えずに参加していたが、今回は住職さんが通夜の意味を教えてくれて初めてわかった。
わからずに、形だけで終わっている人が多いんじゃないでしょうか」
「言われたように、父のことをいろいろ書き出してみると、自分の知らない父のことも知ることができて、良かったです」
孫である高校生も、(控えめに)「意識を持って取り組めて、良かった」とつぶやいてくれた。
「お経(=仏さまの教え)が私の人生の支えになっています」というつぶやきが、
一人でも多くの皆さんから聞かれるように、これからも励んでいきたい。
■絵本のお坊さん問い合わせ先
名前:福間玄猷(ふくまげんゆう)
住所:広島県三次市西酒屋町甲156 源光寺内
電話:0824-63-5906
メール:info@genkouji.com
源光寺ホームページ:http://www.genkouji.com/
Facebook:https://www.facebook.com/gfukuma
絵本のお坊さんブログ:http://genkouji.com/blog/
仏教童話『アマリリスのような女の子』電子書籍版(紙芝居読み語り+絵本大好き住職のご法話)
花岡大学/作 福間玄猷/脚色・読み語り・ご法話 山崎由莉子/絵
(2月1日AmazonKindleでの一般販売スタート。購入後の閲覧には、無料のKindleアプリが必要です)
■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹林葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。