お経はみんなのもの!!

2020年9月22日

おじいちゃんとおばあちゃんのご法事に帰ってきた3姉妹。
こちらの3姉妹は小学生の頃、ご両親やおじいちゃん・おばあちゃんのお勧めもあって、源光寺の子ども会やサマースクールに通ってくれていた。このお宅では、ご法事の他に在家報恩講と称する仏事を毎年勤めてくださっている。報恩講とは、いわゆる浄土真宗の開祖・親鸞聖人のご法事である。だから、毎年ご家族の変化や3姉妹の成長を見守ってきた。その彼女たちが今日のご法事では、連れ合いと一緒だったり、2人の子どもをつれていたりと家族が増えて、里帰りの実家は賑やか。お母さんやお父さんが、嬉しそうに世話を焼いている。
時の流れとそれぞれの生きる力に、感慨深いものがある。
子どもには、読経の前に絵本『くれよんのくろくん』を読み聞かせ。6才になった子どもも一生懸命聞いてくれている。一年でぐんと成長が見えて、さらに嬉しい。
「正信念仏偈」を皆で読経。「御文章」拝読の後、ご法話。
チコちゃん流のお尋ねで始まり。
「お経とは、だれのためのものですか?」
「みんなのもの!」と長女が即答。続く2人も「そうでしょう」「生きているみんなのため!」。
この答えにはびっくり。
これまで多くの方に同じ質問をして、返ってきた答えは「亡くなった人のため」「ご先祖に聞かせるため」という答えばかりだったからだ。
そして感動した。いつの間にそのような感覚を得ていたのだろうか。
「では、そのお経の成り立ちを紹介します」
持ってきていた『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』を開き、釈尊の入滅・涅槃の絵を皆さんにも見ていただきながら、最期の説法・仏弟子の悲しみ・経典の編集というエピソードを紹介した。
「今日、こうしてとなえた「正信念仏偈」も、おじいちゃん・おばあちゃんから私たちに手渡された遺言なのです。おじいちゃん・おばあちゃんを偲びながら大切に受け取ってくださいね」と締めくくった。

3姉妹はそれぞれ、医療分野で働いている。新型コロナの影響を直接受けて、しかもその最前線に立ち続けている。「これだけ世界の偉い人たちが集まって議論・研究してもまだわからないってどういうことじゃろうね」と正直な思いを吐露しながら、目の前の患者さんのために日々奮闘してくれている。本当に頭が下がる。子どもの頃からふれている仏法が、3姉妹の生きる支えとなっていてくださるなら、とても嬉しい。これからもずっと、3姉妹そしてご家族を見守っていきたい。

■ご紹介:
『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』平山郁夫/画 西村和子/構成/文 博雅堂出版
http://www.hakugado.co.jp/bk08.html

■新たな仏縁の創造を願ってご紹介
樹木葬型公園墓地「びおらの丘」ご紹介動画

お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト hasunoha(ハスノハ)https://hasunoha.jp/
絵本のお坊さんブログ http://genkouji.com/blog/
絵本のお坊さん-福間玄猷YouTubeサイト
https://www.youtube.com/channel/UCc73yUyaufMqtftsDFuoCoA?view_as=subscriber
仏教書朗読『あなたがあなたになる48章』第16章 福間玄猷YouTubeチャンネル

仏教説話紙芝居『もったいない ありがたい』(メッセージ動画つき)

「明るい方へ みんなで乗り越えよう!プロジェクト」

築地本願寺(浄土真宗本願寺派)ホームページ https://tsukijihongwanji.jp/
浄土真宗本願寺派ホームページhttp://www.hongwanji.or.jp/
源光寺ホームページ http://www.genkouji.com/
源光寺樹林葬型公園墓地「びおらの丘」 http://www.genkouji.com/viola.html

■絵本大好き住職が出来ること。
1.仏さまのお話(=ご法話の会) ご依頼の場所へ出向き、人生の確かなよりどころ
として仏さまのお話しをします。
2.絵本の読み語り ご希望の場所に出向き、年齢にあわせた読み語りをします。
3.悩み事相談 人生・子育て・孫育て・人間関係・仏事などのご相談をお受けします。
4.お寺での楽しい行事をご紹介します。-門信徒会・仏教婦人会・お寺の子ども会
などで、新たな出会いと学びが広がります。
5.お坊さんとのコラボをお受けできます。お坊さんとの化学反応を楽しみませんか。
6.お寺という宗教空間をお貸しできます。深い気づきや発見があるでしょう。
7.お寺でのボランティアをご紹介します。
8.お墓の相続に関するご相談もお受けします。(樹木葬型公園墓地びおらの丘)
9.仏教入門講座をおすすめします。仏教の教えや作法のイロハから、
わかりやすくお話しします。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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