マスクをすることでわからなくなるものとその改善策 

2022年5月2日

現在、我が国では、新型コロナ感染対策のためにマスク着用が勧められています。(マスク強要は違法だと提訴した議員さんもいますが・・・)
諸外国と比較して、日本国内の新型コロナ感染者数が少ないこともマスクの有効性を示すものとして受け止められているようですね。
しかし、物事には常に両面があるのだと気づかされます。つまり、マスク着用によるマイナス面です。あなたもそのいくつかを思いつかれると思いますが、今日はその中の一つ、表情がわからない点を上げておきましょう。

「最近の子どもたちは、通学時も挨拶をしない」と学校に意見をする住民。
「子どもたちの気持ちが汲み取りにくい」とおっしゃる保育所や幼稚園の先生方
「友だちにどう思われているかわからない」と不安をつぶやく子どもたち
「このままマスク着用が続いた方が、表情をごまかせるので気を使わなくて楽かも」と笑う社会人
これらは、この3年近いマスク着用によって引き起こされた変化です。
顔の半分(子どもはそれ以上)を覆っているわけですから、表情が見えず、相手の気持ちを想像できにくくなっているのは当然ですね。

そこで、私は「仕方ない」と思考停止するのではなく、違う形で気持ちを受け取ってもらえるような工夫を始めました。それが、手振り身振りを加えるということです。
登下校時にすれ違う子どもたちには、大きく両手を振りながら「おはよう、いってらっしゃい!」と大声で呼びかけています。
絵本の読み聞かせに伺った小学校では、絵本を読む前に、無言のまま一瞬だけマスクを外して満面の笑顔を子どもたちに見せています。
お参りに寄せていただくお宅では、いつも以上に大きくうなずき、深くお辞儀をします。うれしい時には、眼を細めて笑います。子どもたちと一緒だった時は「また一緒に参りましょうね」とグータッチをして別れます。

「こうだったらいいなあ」という方向性を失わず、常により良い方法を模索し続けている一人です。

あなたは、お互いの気持ちを分かち合うためにどんな工夫をされていますか?

■ご紹介:『新々みちしるべ 菩薩シリーズ』菩提-勢至菩薩 あらゆる人びとはみな仏の子である
https://www.youtube.com/watch?v=m8I4zOtD9Kk

 

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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