あなたは、この写真に写っているものをご存じですか?
これは、戸袋です。
ガラス戸の外側に建てていた雨戸を収納するものです。長年使われてきた雨戸や戸袋は、実はとても理に叶った住宅設備だったと思っています。最近のお宅では、ガラス窓の機密性(防風・防雨・防音・防寒・防振など)が向上していますから、雨戸や戸袋をほとんど見かけなくなりましたね。
私が小さい頃の思い出です。
夏休みのお盆すぎ、九州のお寺に帰省した時のことです。
お祖父ちゃまが雨戸を開けて朝日がサア~と部屋に入ってくる瞬間が、なぜか心に刻まれています。
少し大きくなったら、私が代わりに雨戸の開け閉め、戸袋への収納を手伝っていたことも思い出します。
私のこともかわいがってくれたお祖父ちゃまやお祖母ちゃまとのやりとりも、思い出しました。
もし、今の私の姿を見てくださったら、どんな声をかけてくださるでしょうか?
老人ホームの絵本読み聞かせボランティアに向かう道中で、思わず目に留まり写真に収めました。
1枚の写真で、その当時の様々な思い出がよみがえってくるので面白いですね。
だからこそ、大切なものは、せめて写真にだけでも残しておきたいですね。
あなたが、写真に残しておきたい大切なものとは何ですか?