わかりやすいお話で 聞き入っていました!

2022年12月5日

あなたは、お通夜・お葬式・ご法事以外で、お坊さんのお話を耳にしたことがありますか?
もし、チャンスがあればお坊さんからどんなお話を聞いてみたいですか?

今日は、FMふくやまにて「お坊さんステーション」の収録当番日でした。
西本願寺備後教区の提供で、もう20年以上続いている長寿番組(毎週月・木放送)です。
今回の原稿を書くために、以前の記録を確認してみました。
2006年の原稿が出て来ました。
ですから、スタジオでの収録は16年ぶりとなります。ワクワクドキドキ。

家で母に目を通してもらったうえで、教務所の担当者にも原稿とリハーサル音源を届け、チェックしてもらいました。修正箇所を確認して、スタジオに入りました。
そう言えば、前回は、ヘッドホンをつけオープニングの音楽を聞きながら話し始めたことを思い出しました。ヘッドホン越しに聞こえる自分の声に、少なからず気持ちが高まったことも思い出しました。
パーソナリティーの方とのかけあいも挑戦したな。
今回は、同じフロアにいるパーソナリティーの方がアクリリル板越しに操作をなさるので、ヘッドホンをつけることなく、オープニングの音楽も流れませんでした。きっと、あとから編集をなさるのでしょう。

来年放送の2回分を一発で収録できました。実際は、何箇所か言い直したところがあったけれど、取り直しを指示されることはありませんでした。収録後、
私「いかがだったでしょうか?」
P「わかりやすく、思わず聞き入ってしまいました。この話は、合いの手は挟まない方がいいと思いました」
などと、嬉しい感想を聞かせてもらいました。

私「もし、お邪魔でなければ、ご覧ください」
パーソナリティーさんに褒めてもらいうれしくなった私は、帰り際に源光寺のパンフレットや中国新聞「洗心欄」掲載記事をお渡ししました。
早速、パンフレットをめくりながら
P「子どもさん達と、いろんな取り組みをされてるんですね」
私「小学校で絵本の読み聞かせもしており、絵本のお坊さんと言われているんです」
P「あ、だからお話がわかりやすいんですね」
確かに、長年絵本の読み聞かせをしてきたことで、知らず知らず身についてきたものがあるのかも知れません。たとえば、言葉の抑揚やリズム感、間のとり方などです。

収録後、三次での報恩講参りのために、ルンルン気分で車を走らせました。
その道中で、大切なことに気づいたのです。
(今日の収録が上手くいったのは、私の力ではなかった。パーソナリティーさんの力だった。
久しぶりの収録で不安げな私を察知したのか、スタジオに入って開口一番、
「時間は気にせず、自由に話してくださいね」
と声をかけてくださっていたのだった。放送時間が7分と聞いていた私は、昨晩のリハーサルで時間を超えてしまうことを知っていたので、どうしたものかと不安だったのだ。パーソナリティーさんの一言があったおかげで、私は心が落ち着き、所々でしっかりと間をとりながら話すことが出来たのだった。「自分の手柄だ」と有頂天になっていたが、なんと恥ずかしいことか!!)

俺が俺がの「我」を捨てて、お陰お陰の「下」で暮らせ (良寛和尚)

■ご紹介:FMふくやまホームページ https://fm777.co.jp/
今回収録分は、来年2023(令和5)年1月2日(月)・9日(月)
イブニングステーション番組内「お坊さんステーション」で放送予定です。

投稿者について

福間 玄猷

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん」 大阪府茨木市出身。平成8年三次市・源光寺へ入寺。《様々な経験を持った人々が集い、信頼できる温かなつながりを育む》そのような交流館を目指して、赤ちゃんからご年配の方まで世代を超えた活動を続けている。寺院や福祉施設はもちろん、各地の学校や保育所、コミュニティーセンター・いきいきサロンなどに招かれ、「いのち・こころ・真実を見つめる」ご法話や講演を重ねている。また、「子育て支援」「アドバンスケア・プランニング」「グリーフケア」を柱にした研修会も好評。子どもたちと富士山登山を3度完遂。グリーフケアアドバイザー1級/発達障害コミュニケーション初級指導者/つどい・さんあい 運営委員

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